昨年12月晦日の中止、先月の雨天中止に続き3度目の正直。午前10時出発。1番目の写真、大股の橋を渡り10数件の集落を抜けると墓地、ジグを切って急斜面を上り、進みます。風が無く、雪山装備ですと暑く、たまらずアウターを脱ぎウールの下着だけとなります。登山道というより車道です、すぐに萱小屋跡に着きます。60m程の苔むした石垣があり人為的に整地された跡もあり昔何かがあったことが偲ばれます。完全に整備された車道、杉造林を進み2番目の写真、檜峠に着きます。ここから雪と風になりアウターを着てフードを被ります。前日のものでしょうか、複数の足跡があります。降り気味に進むと護摩壇山からの奥千丈林道と合流します。3番目の写真ですが、唖然とします、真新しい轍が沢山あります。皆ここまで車で入ってきている様です。ここから山頂まで600mの標識があります。
皆伐採跡の、か細いブナの中の緩ーーい斜面を進みます。登山口からのんびり2時間半で山頂に着きます(4番目の写真)がガスで眺望無く、雪交じりの風は強くすぐに下がります。そしてサンドウイッチの昼食とします。
また人造林の車道を進むのかと思うと少し哀しい気持ちとなります。日本で一番つまらなかった御正体山を思い出します。
誰にも会わないかと思っていましたら萱小屋跡で3人の縦走パーティ、高野山から熊野本宮まで小辺路を行き今日は伯母子岳避難小屋に泊まるとの事。
降りは1時間半で大股に戻りました。世界遺産ともなった小辺路の一部で期待もあったのですが超大ハズレでした。奥千丈林道との合流点までは眺望の全く無い人造林の中の車道歩きです。全線2tトラックが走行できます。200名山を目指している方以外には全くお勧めできません。
小辺路(こへち)は奈良時代高野山から熊野大社への最短距離として利用され、その故世界遺産ともなったのでしょうが、紀伊半島の山は現在造林と伴う林道により完全に破壊されており、また何一つ痕跡も無く(今日の道行)、その大半は林道歩きとなります。
今日は取り付きを除いてほとんど平な林道歩きで、合流点から先も散策路といった趣きで登山という感じではありませんでした。
あまりに簡単に終わって時間も目いっぱい余裕があったのですが予約済みの野迫川温泉ホテルに向かいます。
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