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2015年11月24日火曜日

11月22日 茂来山(もらいさん) 登頂

舗装からダートへの分岐点に駐車、中央奥が登山口へ
 四方原山を調べているうちに知った茂来山、ネットではこちらがにぎやかです。幾つかのコースがあり小海町から林道利用で30分との町のホームページにあり、21日早朝伺いますが途中からダートになっており、その地点で引き返しました。
その日は四方原山へ登り、22日佐久からR299に入り槙沢コースの標識が国道で霧久保沢コースより手前にあり、進んで行きます。霧久保沢からと思っていたのですが、槙沢からとなりました。

1車線の舗装道路を進んで行くと歩行者は左、車は真っ直ぐの標識があり、停まっていると白いセダンが来ます。
停めて伺いますと、「茂来山に行く」由。「車はこの先を鋭角に曲がって未舗装の林道を登山口まで行く」と言う。「この車でも大丈夫か」尋ねると、「大丈夫だ」との事。この方は訳ありでした。
そう言いながら分岐点に停めて林道を歩いて行きます。
この辺も林道が網の目の様に走り、着替えの最中にもジムニーやオフロードバイクが走って来ます。
テープで囲ったマツタケ山の立て札
 分岐点から登山口までカラマツ造林の中を行きますが、途中上の立て札が。先発の方は会う事は無く、下山すると車も無かったので他の目的だったのかも。
途中の100m平米のカヤト、新しい轍跡多し

登山口、林道跡か、ジムニーなら進んで行ける
 20分ちょいで登山口へ、山間の沢沿いのカラマツ造林の中を面白くも無く進みます。
沢沿いを平らに単調に進んで行く
 ほとんど平らです、2度ほど同じ様なY字路で戸惑いますが左側へ進みます。2度目の所は赤テープがたくさんありましたが、登山のためか林業のためなのか解りません。林業のためのテープもありましたので。
最初の不明瞭な分岐を左へ行く
 広い斜面となり、ニレの木が見えますとやや急となりジグを切って進みます。道の所は固く結構踏まれていると思いますが、写真のとおり下草は無く落ち葉で覆われており明確というわけにはいきません。
支稜線に到達すると栗の古木が、樹勢弱し。支稜線からはガスの中
 9時20分、支稜線に着きますとガスの中となります。細い、やや急な尾根を登って行きます。25分程で広い斜面を左へ、左へと進むと主稜線です。直ぐに霧久保沢コースと合流します。
主稜線到達後直ぐに霧久保沢コースと合流

主稜線は緩やか
 主稜線を緩やかに一直線に進んで行くと、直ぐに山頂です。ガスで眺望は皆無、佐久からというカップルと30分程歓談しますがガスは晴れません。単独やカップルが登って来ます、霧久保沢からが多い様です。
ガスの山頂、浩宮様は昭和57年登頂
 下山するとカップル2組と行き交います。里山的で登山者は多い様ですね。
支稜線へ降ると一瞬ガスが晴れ八つヶ岳が望めます。晴れていれば眺望はどうなのでしょうね。
この支稜線と霧久保沢コースは近く、話し声が盛んに聞こえます。

支稜線から降ると、単独と家族連れに行き交います。家族連れはズック靴に手ぶらです。ま、登山口まで車でしたら2時間で山頂ですからね。
西側の一部が晴れ、街が見える

下山中、支稜線で八つヶ岳が見える

下山後はヘリ墜落事故で上信越自動車道の佐久、松井田妙義間が通行止めでしたので、荒船山を通って下仁田まで行き、上信越、関越、外環、首都高と繋いでドライブを楽しみました。

2015年11月23日月曜日

11月21日 四方原山(よもはらやま) 登頂

東山林道の標識から未舗装となります
 深田久弥氏は3月末3名で白岩から登り、反対側の武州街道(R299)へ降っています。氏の頃は四方がカヤトで眺望があったそうですが、今は一面忌まわしいカラマツ造林です。
ネット検索でもあまりヒットせず、299号側からは廃道、ガレで山頂手前で引き返したとの事が目につき、茂来山からの縦走でもコース不明瞭で山頂手前で引き返したとあります。
そのうち299から引き返したが、白岩からの林道を軽トラで詰めて簡単に登ったとの記述が目を引きます。

白岩手前のエネオスで給油後、舗装の林道を行きます。しかし、東山林道の表示からダートとなり私の車ではダメです。白岩まで引き返します。各住居に軽トラが多く見られますが、まさか伺って貸して下さいというのも憚られます。
エネオスの給油所に軽トラが2台あったので、引き返して四方原山へ登るので二千円で貸して欲しい旨交渉します。「四方原なんか行ってどうするんだい」との事。
標識手前に軽トラを入れます。下草は無く薄い踏み跡が稜線へ続きます
林道はかなり荒れています。頭蓋大の落石や、一部中央に50cm程の草が生えていたり。オフローダーや軽トラは良いでしょうが、大衆車でも止めた方がよいでしょう。途中、泥で後輪が空回りします。軽にはワンボタンで4WDになるスイッチがあるので簡単に脱出しました。
久し振りのダート走行はとても面白い。

例によって林道は網の目の様に走っており、手前の沢から登るコースの先は二岐に分かれておりカンで左へ進みます。右でも合流して行けそうな感じでしたが。
やがて写真の様に四方原山の表示があり着替えて11時42分出発します。
10分で稜線へ
カラマツの中の薄い踏み跡をゆるゆると登ると10分で稜線へ着きます。この時茂来山から縦走して来たという千葉県からの単独男性が鈴音を鳴らしながら来ます。「四方原から白岩へ下山する。連れ合いが車で待っている」との事。「手前で解りづらい所が2、3か所あった」との事。
マーカーでなぞった地図を持っており山ズレしている感じです。
四方原から沢コースを下山し、林道を白岩までですと結構時間はかかると思います。
今日はこの方と会っただけでした。
北側から稜線までカラマツ、稜線下から雑木。境目に薄い踏み跡が続く
しばらく進むと2重山稜となり、カラマツ林の方が高くテープもあります。GPSを見ると低い雑木の方の先に山頂があり、こちらへ行きます。
木々は落葉しています、山頂南側の雑木の間からは眺望があり僅かな救いです。平らに進んで10分で山頂です。
稜線北側のカラマツは間伐採されておらず密生です、低木の藪もあり299側からは難しいです。

山頂、北側はカラマツが密生

稜線南側は樹間から僅かに眺望
南側は雑木の間から僅かに眺望、スタンドの方の「よもっぱらなんか行ってどうするんだい」という言葉を思い出します。まー、マニアの山ですか。
菓子パンをかじって山頂を辞します。
樹間から小座山
稜線を戻り、標識の所から降りようとしますが道は支稜線へ続きます。谷というか平らな下草の無い所でしたが・・。探しましたが降り口は見つかりません、GPSにも軌跡がありません。容量がいっぱいで軌跡表示が出来なかったのかと思いました。

とりあえず支稜線の道を進みましたが100数mで無くなります。GPSですと800m程で林道です。
藪を突っ切って降りる事にします。最初は1mの青笹で割と楽に進んで行きましたが、やがて2mの枯れ笹となります。これが苦闘になります、股、手足に引っかかります。青笹ですと弾力があり手でかき分ける事が出来ますが、枯れ笹ですとダメです。
枯れ笹になった時、カーボンストックを左手に2本持ったのですが、見ると1本は木の枝です。
斜度もありあきらめます。この春にフランスから取り寄せた良い物でしたが。
2mの涸れ笹を振り返る
進んで行きますが、長袖と軍手で手首が出てしまい右手首を切ってしまいます。血がにじむ位で出血はありませんでしたが。当たると痛い痛い。

更に進むと蔓状の植物の塊となります、縦横に網を固めた感じで足を引き抜いたり手を引っ張ったりです。
中が山鳥の巣になっているらしく、激しい羽ばたき音が続きます。中を飛行するのも見えます。

これがしばらく続くと林道が見えました、ほっとします。漕ぎ続けて林道へ降ります。カンで右方向と思い進みます。1km弱で軽トラに戻りました。GPSの軌跡もちゃんと出ます。

分岐合流点の標識と同じ様な物が手前にあって、勘違いしたのです。その時点で100%確信していましたが。
藪漕ぎのアルバイトで汗ぐっしょりとなりました。
蔓植物の藪の先に林道
軽トラをスタンドに返して雑談、Iターンも多いが子供が都会に出て両親が亡くなり空き家も多いとの事。Iターンも仕事が無いので25km離れた佐久市まで通勤しているそう。

時間があったのでR299を十石峠まで行きます。1車線の山道を行くと展望台があり、西側はダメですが東側は群馬から埼玉まで、特に両神山の眺めは素敵でした。


2015年11月15日日曜日

深田久弥著「名もなき山へ」


未丈ヶ岳の余韻に浸っています、ほんとうに良い山でした。
深田氏は地元の2名の案内人にも拘わらず登山口にも行けなった山です。


深田久弥氏の「名もなき山へ」を読了しました。前に紹介の「百名山以外の名山50」の様に山の紹介ではなく、各々出版されたものを選定まとめたものです。
7、80年前ですが氏の考え方には賛同します。
お薦めの書ですね。去年の出版となります。

最初の「日本百名山」選定は昭和15年で20で中止となっています。その中には後日の出版とは違って高千穂の峰、岩菅山、湯の丸山、日光の太郎山が含まれています。後日、思いが変わったのでしょうね。


下写真は岳人2014年11月号に載った鈴鹿山系のイブネ、クラシ山頂です。大きな苔で覆われた山頂は興味深いですし、行ってみたいですね。




2015年11月8日日曜日

11月7日 未丈ヶ岳 登頂

車両通行禁止表示があったのでシャッターの所に車を置いたが、あと200m以上は行ける
 深田久弥著「百名山以外の名山50」で知る事となりましたが、今年は未年でネットでも大賑わいでした。車の故障や修理、悪天等で何度も流れた未丈ヶ岳ですが、やっと登って来ました。

快晴とはいかずも天気にも恵まれたと思います。
前日、関越小出IC手前の大和PAで車中泊。解ってはいましたが大型がカーテンを閉めて10台位エンジンをかけっぱ、普通車も頻繁に来てドアの開け閉めでうるさい。うとうとした位でしたね。

5時半起床でセブンで買い物とコーヒー、泣沢を目指します。とばして奥只見ダムまで行ってしまいます。最後のトンネルには19号の表示が。
ネットで新潟の女性のブログを見て15号トンネルが泣沢出口とあったので、そう思っていました。
15号トンネルへ行くのですがシャッターはありません。ナビを見たり思案したりで時間が経過します。15号と14号の間の外が見える所で路肩があったので停車しましていたところ、軽トラが銀山平方面から来ます。手を振ってとめ、未丈ヶ岳への出口を尋ねます。これが地元の女性で中学の娘を大湯の学校へ送る途中でした。出口は進行方向のカーブの所の右といって小出方面を示唆します。「えー、15号では無いではないか」

乗車して小出方面へ進むと軽トラが停車して待っていてくれていました。
ちょうど10度位の角度で銀山平方面からは右に小さく「泣沢避難所」の縦表示がありますが、余程注意しなければ解りません。小出方面からは横1m程、グリーンに白抜きで「緊急時避難所」と天井にあります。これが唯一の目印かも。
登山、釣り、山菜取りと多くの開け閉めがあるせいか、大きなシャッターが指1本でするすると上がります。

降水確率30%予報でしたので、降雪でも登る予定で冬服を持参しましたが初夏並みに暖かい。前回とは大違いです。夏服で、上はミッドレイヤーでしたがペラペラのファーストレイヤーでも良かった位でした。
着替え中、地元という高齢男性がスズキスイフトで現れます。この方は13号が出口だとの事でしたね。

8時12分出発します。2、300m位進んだ所に車3台が。さすがにブームの山です。

そこから登山道になり僅かに降って行き小川を渡ります。水は透き通るといった形容詞がぴったりです。100%天然林ですと、ここまできれいになるのですね。
2本目の川で、透き通るという言葉がぴったり
 2本目は飛び石で、3本目は丸太を、4本目は飛び石、深さは10cmちょい。例え20cmでも皆が騒ぐ渡渉等という大げさなものではありません。
寝不足、久方ぶり、スープとコーヒー2杯を摂った等、暑いしペースは全く上がりません。写真をとりながら、ゆっくり行く事にします。
4本目の川、両側10mのステンの鎖。渡って左にも赤テープあり
 この4本目の川は両側に10m程の鎖が下がっているのですが、渡って左側に赤テープが下がっていました。赤い橋を渡った左側にも道があり赤テープがあったので、他にもコースがあるのかも知れません。

藪の中を進んで行くと下方に赤い橋が見えてきます。手すりの無い高さ20m位、水深もかなりあります。
橋上から、高さ20m位
 黒又川はV字渓谷にあり、両側は20m程絶壁の岩盤です。この辺は豪雨があれば直ぐに水嵩は10数メートルは上がると思います。上流70m程に歩いて渡れそうな浅瀬を見ましたが、両岸に20m以上の梯子をかけなければなりません。それも安価な方法とは思うのですが。

ネットで2009年の橋を見ましたが逆への字になっています。雪の重みだったのでしょうか、今の橋と同じ高さに見えます。それだけの豪雨でしたのでしょう。


橋を渡ると道が分岐しており、3か所程標柱が立っておりやがて尾根筋に取り付きます。真新しい物です、これが無いと彷徨うでしょうね。これ以外は道は良く踏まれて非常にはっきりしています。
結構な数の登山者があるようです。実際素敵な山でしたし。

松の木のある稜線をたんたんと登って行くと、松の木ダオでしょうか三角点のある4畳半程の所に。人差し指大の鉄板が貼ってあり23との表示があります。かなり上に24もありました。

ここから標高を150m下げます。そこから15度位でずっと登って行きます。松はやがてブナに変わります。標高800m程で朝は無かったガス(雲)となります。1150mからスズメよりちょっと大きい位の渡り鳥が数百匹単位で樹高と同じ高さで飛んでいきます。3度ほどあって写真をとりたくも動きは非常に早く、とる事は出来ませんでした。

朝方は遠望がきき、雲を抜けてからも眺めがあり楽しむことは出来ました。晴れてて常時眺望があれば素晴らしいと思います。
稜線にとりついてから黒又川を、奥は荒沢岳
山頂手前から守門
 標高1300m位から灌木と笹の薄い藪となります。雲海を抜けて眺望もあります。

手前ピーク下で直ぐ横からズザザーザーと凄い音で何か逃げていきます。この山域は熊とカモシカしかいませんから、カモシカは稀少でそんなに人を恐れませんから熊の可能性は高いと思います。もちろん離れてですが、会って写真をとりたいのが念願ですが未だ叶わず。
運の良い方は何回も会って写真やビデオをとっているのですが。
山頂手前ピーク越しに駒ヶ岳
 ピークを越した所で菓子パンの昼食とします。雲海越しに駒ヶ岳や守門を見ながら。
山頂から草紅葉を、道があるので他のコースもあるのか。
 その後進むと10分足らずで山頂でした。ずっと北進でしたが左に20mで山頂、真っ直ぐ笹藪を抜けると草紅葉へ。山頂で写真をとり眺望を楽しみます。北は浅草岳、鬼ガ面山が目立ちます。南側は雲海越しに駒と中岳が、山頂は雲に隠れています。
中央中間が浅草岳、左に鬼ガ面山。真ん中に道が走っています、沢登はこれでしょうね。
 一通り眺望を楽しみ、草紅葉へ向かいます。カラカラに乾いており寝転んで持参のマスカットをかじります。草原は広く下方へは2000mあるのではないでしょうか。
20分程寝転んで13時半、下山します。
山頂と手前ピークを振り返る、青空はやはり良い
 手前ピークを降ると雲海がどんどん消えて青空が広がります、青空はきれい。陽が射すといろんな色がきれいです。木々や紅葉、松の木の緑も。
中間部で山頂を振り返る、下山は晴れてきました

橋が見えてきました、望遠でピンボケ
 橋を渡って川沿いを戻ります、こんなにあったっけと長く感じます。山間ですので16時を過ぎると暗くなってきます。16時40分、車に戻りました。

川や橋を渡ったり、稜線からは素晴らしい眺望があり、草紅葉もあり、楽しい山でしたね。お薦めです、雪の積もる山に外れは無い様です。
ネットでも「この山が300名山にも含まれていないのは」と称賛の声もありますね。

愛車とシャッター、トンネル内はナトリウム灯でオレンジ色