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2021年5月16日日曜日

志組川遡行、高宕山 5月15日

素敵なナメ

東金市の方からも「良い雰囲気の沢だよ」と勧められた志組川(しぐみがわ)を遡行して高宕山へ登り、志組林道で戻ってきました。

国道から閉鎖された高宕自然園へ入り志組林道を行きます。廻田沢橋で通行止めとなり両側も虎ロープが張られています。


100m戻って広いカーブの端に車を停めて、着替えて9時過ぎに出発します。橋の右に進み沢へ降りようとしましたが20m位の高さで、戻って右に進んで行きます。林道です、そしてそのまま高宕渓谷入渓点の様に林道はそのまま川に入ります。塞がれていたのはそのせいなのですね。オフ車ですと楽々入渓で川を走れます。

入渓して橋の下はいきなり深めの淀になります。左岸をへつって行きますが、40cmの長靴の筒で35cm位浸かります。セーフかと思いましたが引き足で左に水が少し入りました。

素敵なナメが続き楽しめます。まっ平らで初心者、未経験者でもOKでしょう。


コンクリ片や5mのキャタピラがあって、開発の痕跡が残ります。

蛙やトカゲ、アナグマ、蛇、鹿と、今は訪れる人も少ない山中ですので、自然豊かです。「狸かよー」と声を出してしまいましたが、しっぽにシマリスみたいな縞があったので穴熊なのでしょうか。崖を登ってしまい写真は撮れませんでした。四つ足は速い。

高く橋がかかっています。えっと思いましたが両側とも林道が川に入ってきているのです。開発の跡なのでしょうが、これではオフ車は入れます。帰りに林道は鎖が張ってあり、「入ると警察に通報します」と標識がありましたが。


直ぐに高い80m位の断崖、蛇行地点で下は崩落土砂が溜まっています。ここは舌状になっているのをショートカットしました。ここからは激しい蛇行が連続して何度も杉造林の所をショートカットしました。


断崖の上部にスズメバチの巣が。今はいない様です。


セルフ自撮りです。ペラペラのアークテリクスの上下は発汗には良いのでしょうが、藪漕ぎで枝に当たると内出血が多いです。


ヘアピンの180度の蛇行、自然の素晴らしさですね。とにかくΩの様な蛇行が続きます。そして真っ平らな川床です。


セルフ、ハレーション気味。コンデジの限界か。


更に進んで支流から1m四方の穴、これは何なのでしょうか。ネットで炭焼きとかありましたが、水が入るんだからそれはないでしょう。


真っ平らな初心者コースと思っていましたら6m位の滝、左岸を登ります。

下部は足が付き、上部は手指が入るクラックがあって何の問題も無く登れます。

更に進むと突然硫黄臭、そして川は白く。ネットでは温泉との事ですね。

やがて三俣に着き、流れがあって本流と思われる左へ進みます。2度程倒木帯を超えて行きます。

ジグザクに激しく蛇行する川に、細い木が網の目に積みあがった倒木帯です。

ここで遡行を諦めて右岸の崖を登り上げます。志組林道からの登山道へ突き当たって行こうと思いました。初心者コースがいきなりエキスパートオンリーコースとなります。木の根をつかんで登り上げます。

2017年の方のブログを拝見しますと志組川稜線は扇状になっていてゆるく登降できるとありましたが、今は違う。三俣の真ん中、右側はどうなのでしょうか。経験者コメント戴けますと幸甚です。


崖を登り上げると支稜線に出てこの辺独特の両側切れ落ちた痩せ尾根を登り上げます。他に選択肢はありません。


考え通りに志組林道からの登山道へぶつかり、登って行きます。


関東ふれあいの道に着きます。標識はありますが、一般登山地図やヤマップには載っていませんね。確かに稜線でアップダウン激しく、一般向けではありません。


先週に続いて3度目の高宕山山頂。


見渡す限りの山々、右奥に東京湾も見えます。


志組林道へのコースはアップダウンもあって初心者向けではありません。富津観光協会との事で標識や赤テープも豊富です。



 自然林の痩せ尾根アップダウンが、緩斜面の杉造林に変わると直ぐに林道終点の駐車場に着きます。30台近く停められるのでしょうか。

立派な林道を降ると直ぐに廻田沢橋に着きます。激しい蛇行の志組川を団子の串の様な林道は、あっという間でした。着替えて金谷の温泉に入浴して保田の常宿に行きます。



2021年5月10日月曜日

5月9日 高宕渓谷遡行

素敵なナメ

一昔前、オフロード雑誌に紹介され「T秘境」として一世を風靡した高宕渓谷を遡行して、新設された「観音直下尾根」を詰めて高宕山へ登って浅間様から下降して高宕渓谷へ戻る周回をして来ました。

云、小坪井沢やキンダン川に比べると大した事は無かった。・・・・


最初、車を詰めて集落を抜けて進んで行きます。最終家屋の所から未舗装となります。

初老女性がいたので、「ここを行くと高宕渓谷なのか」と尋ねます。お婆さんは鼻息が荒く「一人の方には帰って頂いています。行方不明とか帰って来れないとかというと私達にきますから」と強気に言う。

「日本中の山を一人で何百も登っているから」と諭します。すると「長靴は持ってきてるのか。この先トンネル前に停められる。普通は戻って幅の広い所に停めて行く」とか説明してくれます。

元より、集落の生活道路で作業道でもあり水道源でもあり、進入する気はありません。戻って車線の広い邪魔にならない所に停車して着替えます。その間もオフロードバイクが3台進んで行きます。かっては警察沙汰になった事もありオフ車で行く事は止めろよと、それ位の配慮も無いのかと思います。

着替えの最中にも軽トラの爺さんが「どこへ行くのか」、高宕山と言うと「気いつけいや、居なくなった人も居るでな」と冷やかしてきます。

着替えて進んで行きます。ネットで良く見た崖の手彫りトンネル。直ぐ左下に川廻しのトンネルもあります。帰りに写す。


トンネル出口でセルフ、初めてのヘルメット。bernのメーコン2、軽いしゆとりがあって良い。


道を進んで入渓、写真で良く見た川の上のトンネル。

入渓地点の反対側に現役の軽トラ林道があります。他の方のブログでも軽トラが川に中に入っていて驚いたともありましたが、作業道となっています。トンネルも林道も、軽トラのために近年造られたのでしょうね。

かなり奥までも杉造林があります。


川の上のトンネルを反対側から写したものです。明らかにコノ字型に削った道があります。かってのトロッコ道だったのでしょうか。現在の川は削って作られたのでしょうか。明治時代から幾多の変遷があったのでしょう。


素敵なナメが続き楽しめます。ちなみに入渓点から川下は淀になっており、下から遡行しても楽しめないと思います。


直ぐに黒滝です。2m位、滝っていうか・・・んーー。左側に階段があって楽勝上がります。手前に深さ3m位の甌穴があります。


素敵なナメが続きます、広いし朝日が差し込みます。気持ち良い。


右岸を進んで行きます。ずっとコンクリがあって水道管を埋め込んでいるのでしょうか。

朝日が差し込む中を進んで行きますと急滝に到着します。直ぐといった感じです。写真は朝日のハレーションで全く駄目でした。コンデジの限界か。ヤマップできれいな写真を上げた方は一眼レフなのでしょうねー。


急し滝を登って見下ろした写真です、下はハレーション。左岸にロープもありステップも切ってあり楽勝。案ずる事は全くありませんでした。


滝を登って短いトンネルから上流を見たものです。川廻しのトンネルは房総丘陵には無数にあって用途も不明なものも多数です。


進んでから振り返ったものです。右に赤テープがあり、巻き道でしょうか。
ナメや岸壁が続き楽しみながら遡上します。


ナメを進んで行きますと、支沢が併せた所に赤テープが派手に3本あります。地図を見ますと高宕山の全然手前です。登り上げると確かに関東ふれあいの道にはでますが。ネットで見た観音直下尾根の取り付きでは無い感じです。そのまま進んで行きます。やがてナメが終わり石河原となります、長靴では足が痛い。沢靴でも同じなのでしょうか。つまらない石河原が続き倒木帯を乗り越えるのはとても疲れます。ザックが引っかかって、ザックを外して抜けます。


直径7m位の炭焼き跡もあります。昔から人は入って作業していたのでしょう。

つまらない石河原歩きが続き嫌になる頃、ナメに変わっって直ぐに観音直下尾根の30cm位の標識が唐突に木にぶら下がっています。12時でしたのでフランス屋さんのアンパンを齧ってお昼にします。


最初はゆるゆると緩斜面を登って行きますが、支尾根を登ってやがて両側切れ落ちた落ちるとアウトの痩せ尾根となります。平らでは無くアップダウンもあり、絶壁の所の3m位の登り上げもあります。ま、バリエーションコースですね。楽しませてくれます。


台風で木が土ごと倒されて岩場となったテラスから高宕観音が見えます。進んで最後は木の根をつかんで登り上げます。云、地図には載らない北アのジャン以上のバリコースです。

登り上げると関東ふれあいの道です。別に面白くもないのですが、せっかくですので高宕山の山頂を踏みに行きます。戻りますと10数名の婆さん方のツアーが、他にも7組位の登山者に会いました。高宕山は人気のハイキングコースなのでしょう、楽ですしね。石射太郎山から高宕山の間はまっ平らな稜線歩きですからね。


2年ぶりの高宕観音下の仁王様。

稜線を進んで石射太郎山手前の浅間様から黒滝へ進みます。赤テープが十分にあって支稜線を降って行きます。脇道は無く、あくまで稜線を降って行きます。やがて林道へ出て降って行きます。明白な赤テープが下へ誘って、これを降りて行きます。これは林業用だったのでしょう、道を失い平らな疎林地帯をぶっちぎって高宕渓谷へ達します。急し滝上部に降り、滝を降ります。急し滝は緩くステップも切ってあって何の問題もありません。入渓点から急し滝先までは登山経験の全くない一般の方でも楽しめますし、ネットでは事実行かれていますね。



 滝を降りてしばらく進んだ所です。

長靴は登山道で木の根を踏むと、超痛い。下りではくるぶしが固定されてないので疲れるし。やはり登山靴は素晴らしいなー。

入渓点へ戻って道を車まで登りました。陽射しが強く暑かったですね。

金谷で温泉に入ってから保田の常宿へ戻りました。