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2012年6月25日月曜日

6月24日 鋸岳 登頂

ガスに煙る山頂、帰りに稜線上で一瞬
 前日、釜無川手前の道の駅「蔦木宿」に車中泊。しかし、とても寒く風邪をひいてしまいます。シュラフに入れば良かった。

24日3時45分起床、ちょっと先のセブンイレブンで水とおにぎりを買ってゲートに向かいます。ダートですが、そんなにひどい道では無いのですが、石灰鉱山や石灰工場があり、白い埃まみれになります。
ゲート200m手前で着替え中の方がいて後ろに付けます。そこは道幅が広くなっています。山側は有害物質の沈殿池の様です。先行が1人、着替え中だった方も出発して行きます。


着替えて4時半に自転車で出発します。先行2名を抜いた所で、押して歩く事にします。マウンテンバイクでは無いので登りは歩き押しが楽です。小さな折り畳みでないとスポーツカーの私の車には積めないのです。
角兵衛沢、帰りに写す
やがて林道はY字になり、タイヤ痕の多い左へ行きますが、橋となり川を渡る事になります。ガーミンGPSの日本地図を見ると川の左岸となっており、分岐まで戻ります。
三角点ピーク手前のいわかがみ

帰りは稜線南側はガスが晴れる、稜線から三角点ピーク
最初に出発した方が居て「この前も来ている、橋を渡って良い、また渡って左岸に戻る」との事で渡って進みます。1kmでまた橋を渡って戻ります。林道には起点表示が0.5km毎にあり、これが目印です。林道最終手前にも中の川林道分岐があり、これを詰めて1日無駄にしたネット事例もあり注意が必要です。往きは「中の川林道起点」の大きな看板がありましたが帰りは無く、登山者への注意喚起でしょうか。
林道が3本ある所もあり、とにかく、釜無川沿いに進む事が肝心です。あと落石が結構あります。

林道最終でネットで良く出る赤い屋根のロッジ風建物が見えてきます。その手前は崩壊地からの水流で大きくえぐれており、そこで自転車を立ち木につないでデポします。
左岸は数100mの崩壊地となっており、悪評の巨大な本谷砂防ダムがあります。手前が崩壊してるので意味は無くなっています。
ロッジ風建物は土方の飯場だったのでしょうか。

ロッジには寄らず、砂防ダム手前を河原に降ります。すぐに対岸にペンキマークがあり渡ります。ここからは渡渉というより河原の中を進む感じです。
歩幅の小さい方は大変かと思います。しばらく河原の中を進むと左岸沿いの道となり、川岸から離れるとツガの急登となります。
ここで朝食とします、普段薄味に慣れてるのでコンビニのおにぎり弁当のおかずが濃い味が美味しい。体には悪いのでしょうが。

水源標識を過ぎ斜度が緩くなりツガが岳樺になるとV字鞍部の横岳峠となります。8時50分、ここで後続の方も来ます。
角兵衛沢の頭
ここから標高差600mの三角点ピークへのツガの急登となります。登り始めて直ぐ北岳、仙丈が望め写真を写します。今日は遠望はこれだけで後はガスの中となります。

この登りはきつく運動不足と体調不良でここで疲労困ぱいとなります。
2時間かかってやっと三角点ピークに着きます。


ちょっと降って全く眺望の無いガスの中を痩せたガレの稜線歩きとなります。ハイマツとお花もあり、晴れていたら素晴らしい眺望と思われます。                                                                                        写真の角兵衛沢の頭は手前から見ると「ほんとかよ」と思わせる様なピークでしたが取りつ
ガスの山頂
くと大した事はありませんでした。
大幅に遅れて疲れ切って13時、ガスの山頂に着くと反対から男性ペアが。熊の穴沢を登って来て「今日初めて人と会った」との事。これから角兵衛沢を降りるという。1人のカンプのメットがカッコいい。
写真を写してもらい、下山にかかる。角兵衛のコルで沢を登って来た単独と会う。渡渉に手こずったとの事。単独先行者がいて、もう降りていったとの事。釜無川からは私を含めて3名。皆日帰りのエキスパートばかり。
朝、横岳峠上から北岳
この辺りから稜線南側のガスが晴れだす。一瞬だが第1高点も姿を見せ、トップの写真を写すことが出来ました。
三角点ピークも見え、そのはるか下に横岳が見えます。
風が冷たくカッパを着ます、ちょっと悪寒が。後は降りですので、気は楽です。
ツガの急登を降ります、ここはほんとにきつかったです。横岳峠に着くと陽射しも出て新緑がきれいです。
ツガの中を降り陽射しが眩しい河原に、そして林道最終地点へ。17時、やっと終わったという感じです。
仙丈、下は戸台川、中腹に南アルプス林道。巨大なV字渓谷
赤屋根ロッジにテントと1名が見えます。
河原から砂防ダム沿いに林道へ出て自転車に乗ります。

帰りは快適です、わずかな傾斜ですが非常にスピードが出てブレーキをかけっぱなしです。
ダートですので落石には気を付けます。
少しの舗装部分はかっとばします、風を切って爽快。
横岳峠、細長い空き地は伐採か
自転車での下りはお奨めです。

着替えて車で昨日仮泊の道の駅蔦木宿併設の浴場で入浴。渋滞の高速を帰るより仮眠して早朝帰宅を選択します。隣の食堂で生ビール3杯とつまみで簡素な祝杯。料理が美味しくないのは田舎の浴場併設では仕方ないか、ただ登山後の風呂上がりの生ビールは最高に美味しい。

ノドが痛い、やはり風邪をひいていたのでしょう。苦しく楽しい山行が終わりました。お奨めのコースです。

林道終点の崩壊地、奥にロッジ
稜線から横岳、標高差600m

起点からの表示と使用した折り畳み自転車