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2021年4月17日土曜日

房総丘陵、小坪井沢の解説

先日の小坪井沢からの元清澄山のトンネルを詳細説明致します。上級者コースとなりますが、そこそこ自身のある方は行って楽しまれて下さい。

まず最初、ゲートをくぐって産廃跡の平地を私は山側に登って274mピークへ行ってしまいましたが、楽な入渓路は「理想的コース」のとおりで、登って稜線を行って赤テープのある所を入渓するのがベターな様です。私の様に274mピークへ行くと北アルプスのジャンダルムの倍位のスリルを楽しめます。
入渓して100mでトンネルへの支沢でしたが、その先も手前も素晴らしい、行ってみたいと思わせる感じです。
今年1月にこの入渓から小坪井沢を降って合流点から本坪井沢を周回した方のブログでは、本坪井沢はゴーロばかりでつまらなかったとあります。
激しい蛇行を繰り返す本坪井沢は、トロッコ敷設が適さないということでトンネルを造って小坪井沢に軌道を引いたのでしょうね。

とにかく、平らな所は川床しかない、他は絶壁の様な崖ばかりという、この辺独特の地形です。
昭和10年、1935年からこの辺は10数キロの森林軌道が引かれて、伐採されました。その後75年経って、1m近いモミの木も多いです。人を寄せ付けない地形が自然を保っているのでしょう。人が入ると荒れます、入らないから自然が残っているのでしょう。



 284mピークからは細い痩せ尾根歩きとなります。モミの木が茂る素敵な稜線です。誰とも会わない静謐と、自然が楽しめます。

田代林道も開けて明るく、こんなに素敵な林道は他にないでしょう。

あまり自信の無い方は、田代廃林道を行って清見山まで行って、戻って来るという選択肢も可能です。

とにかく素晴らしい景色なんですよ。



2021年4月12日月曜日

クライミングヘルメットについて

コングマウス

日本300名山をクリアして、その他の山も登って、何百もの山を登ったのですが、今まで全てノーヘルです。

オートバイクも30数年前は皆、ノーヘルでした。

しかし時代の流れでヘルメット着用が常識的になってきました。FBで去年に奥穂と前穂の間の吊尾根をノーヘルで歩いていたら、関係者に注意されたともありました。スノボもロードバイクもほとんどの方がヘルメット着用です。

今後、房総丘陵の沢歩きもあるし、クロスバイクも乗ってるので、着用時かと思い購入する事にしました。

そこで日本人にはサイズが問題です。登山用はほとんどがヨーロッパ製です。欧米人は頭が楕円形ですが、アジア人は真ん丸です。無理してかぶってるが頭が痛いという事になります。中を削って着用している人もいます。

日本で入手できる鉢回り最大はイタリア製のコングのマウス、63cmです。林業、高所作業者も着用しているとの事です。

これも候補でしたが、荒川のサイクリングロードで見たBernメーコン2.0のヘルメットが凄く格好良かった。U.S.Aのスノボやスケボー用がメインのヘルメットです。

検索して素の物と、ウインター用で耳当てや中敷きの付いている物と、バイサーが付いている物もあるのを知りました。ウインター用は別売であるのですが、バイサー付きは別売は無く、最初にバイサー付きを購入しなければなりません。素の物は最低5,500円ですので10,500円のバイサーは割高ですが、別売が無いので仕方ありません。ちゃちなバイサーが5,000円という事になります。でも、3シーズンで陽射しがある時はバイサーがある方が絶対良いのでバイサー付きを購入しました。生まれて初めてのヘルメット購入です。


写真です。ジャパンフィットをうたっています。云、良い感じです。軽い、400g未満です。

横から見た感じです。云、良いですね。個人的には後ろやサイドはもっと長い方が格好良いと思うのですが。

他のヘルメットからみると充分長い感じです。ジャパンフィットのシールが貼ってあります。

中は真ん丸、発泡スチロールが貼ってあります。xxx3で63.5cm、云良い。ヘルメットはピッタリよりも若干大きめのサイズでゆとりがあった方が良いですよね。
アマゾンで販売の素の物です。5,500円でお得ですが、ジャパンフィットでは無いと思います。ただ最近出てきたMIPS、衝撃緩衝装置の物です。今後増えて行くと思います。白色は人気なので直ぐに売り切れでしたね。



 

2021年4月9日金曜日

From Sotokan Ichikawa Kita to Keiyo Road, take Corvette.


 昨日8日、千葉県柏市にあるビアンキショップへバイクのスタンド取り付けにVetteで伺って来ました。

京葉(けいよう)道路から外環(そとかん)に入って三郷(みさと)まで行き、常磐(じょうばん)自動車道へ入り柏ICで降ります。
帰りは、その逆です。市川北手前から高速は地下に入り、その上を一般自動車道が走るという金のかかった道路です。



2021年4月5日月曜日

清見山 4月3日 地図にもネットにも無い山

トンネルを出て支沢を下流に進みますと、左からきれいなU字の沢が併せます。降りてきた支沢とこの支沢の間を登り上げます。写真の左です。崖ばかりのこの辺で比較的緩やかです、きついのにかわりありませんが。私には楽勝です。


左からの支沢合流の直ぐ先に、10m位下に幅30m程の本坪井沢本流があります。大岩や倒木で荒れています。今年1月に小坪井沢から本坪井沢を周回した人のブログでは、「本坪井沢はゴーロばかりで面白くなかった」とあります。


両側とも切れ落ちた痩せ尾根を進みます。降りてきた支沢と併せた支沢の間の痩せ尾根です。落ちるとアウトです。


素晴らしい天然林が続きます。天然林ってほんとうに素晴らしい。直径1m近いモミの木も多いです。


トンネル真上です。両側切れ落ちた痩せ尾根ですので、道ははっきりしているともいえます。

284mピークは直登もやぶさかではありませんが、ヤマップのoniicyanさんのブログで巻いたとの事で巻きます。併せた稜線に5x10cmの来た方向に「ツボイ沢」行く方向に「清見山」の板が木に打ち付けてあります。

清見山方向に進みますと直ぐに右側斜面に杉造林があり、岩を削った作業道となり、進んで行きます。とにかく痩せ尾根を進み、道間違いのしようがありません。幾つか小ピークがあり、巻けますが清見山ピークをやり過ごすと嫌なので登って確認していきます。


やがて木に覆われたひときわ高いピークが現れます。清見山かと思い登り上げます。4m程の虎ロープもあります。写真ではほんとうに急なのが解りませんが。


登り上げますと清見山でした。山名板が木に打ち付けてあります。


ヅウタ山方面への道が分かれます。この道で274mピークへ戻る事もできますが、田代林道を歩きたいので元清澄山方面へ向かいます。


山頂でお昼に。持参した北千住ふらんす屋さんのアンパン3個を頂きます。美味。


田代林道方面へ進みます。細い瘦せ尾根に直径1mのモミの木があります。


太いモミの木が続き、楽しめます。天然林を、自然を楽しめます。


途中に山桜、
山桜の景色も楽しめます。ほんとうに良いコースです。


アカヤシオも。


素晴らしかった瘦せ尾根歩きも、やがて田代林道に着きます。ヘアピンカーブの突端を左に100m行くと関東ふれあいの道です。予算消費の階段を登って元清澄山へ一応踏みに行きます。何も無いくそ面白くない山頂で直ぐに引き返します。

田代林道と並走してるのですが、崖を削って作った道なので15m垂直に切れてるのでショートカットはできません。降りた地点まで戻ります。


田代林道は幅6mで大型ダンプが楽々通れる広い道で、開けて明るい。周りは天然林でほんとうに雰囲気の良い道です。こんなに雰囲気の良い林道は滅多にありません。ほんとうに良かった。


一面苔の場所もあります。これも滅多にないですよね。


やがて激しい蛇行を繰り返す田代川が50m下に見えてきます。最初のうちは沢登は最高じゃないかと思っていましたが、中盤で林道から土砂崩れで高さ5m以上埋もれています。

林道自体も崩落土砂で埋もれていますが、乗り越えていきます。


「草ヒロ」、スズキアルトでした。


そのすぐ後に唐突になしのき橋とゲートが現れ横をすり抜けて行きます。


そして直ぐに、他の方のブログにもある別荘となります。山間に不自然な広い整地、門柱も年代を感じます。元は何かの施設だったではないでしょうか。白柵にPribateとあって初老の男女が庭に居ます。

ここからアスファルトとなり、電気も引かれています。直ぐ先にゲートがあり、両側有刺鉄線が張られています。有刺鉄線はほんとうに久し振りに見ましたね。脇を抜けます。左の崖上に数件の民家らしきを確認しました。

ここまで来るのは車で楽勝ですが、下に通行止めの板柵があったのは「よそ者は来るな」という事でしょう。ま、停める所も無いですからね。

水田跡かと思われる広い湿地帯や池を見ながら降って行きます。小坪井沢に入っていったゲートを過ぎ、車に戻りました。


いやー、小坪井沢といい、清見山といい、田代林道といい、ほんとうに良かった。幸せな時間でしたねーー。お薦めです、登り上げやルーファイがあるので初心者やお子様はだめですが。
ヤマップのログです。良かった、充実した山行でした。



 

2021年4月4日日曜日

元清澄山のトンネル 4月3日

100年近く前に掘られた300mのトロッコのトンネル、懸案だった元清澄山のトンネルへ小坪井沢を遡行して伺って来ました。
笹川上流に1935年(昭和10年)から10数kmの森林軌道が敷設されました。レールは全て撤去され、痕跡はトンネルしかありません。


片倉ダムの笹Pに前泊して、側のミニストップでコーヒー軽食を頂いて田代林道へ進みます。しかし、直ぐに道路に立て板が置かれ通行止めになっています。

戻って切り通しの広い所に車を置いて着替えて出発します。

1km近く歩くと、林道わきにゲートが有り、横から入って進みます。コンクリ舗装はやがて消え、産廃でしょうか不自然な枯草に覆われた整地に出ます。


その先に1m幅のU字溝が埋め込まれています。ヤマップの地図を見ますと等高線が狭まっており、右側に行くと壁になるのではと思い、戻って右手の杉造林を登って行きます。結果、これがあまり良くなかったのですが。こちらの方が等高線が広く登りやすいと判断したのですが、絶壁の崖でした。等高線と実際が違っていたり、川でない所に川の表示だったり、元地図がそうだから仕方ないのかもしれませんが、100%では無い事を今回知りました。

それでも大まかには合っており、今回は常時、地図と現在地を確認しながら進みました。まー、道も標識もピンクテープも無いわけですから。


両側とも切れ落ちた細い痩せ尾根を進みます。左のコルへ行きたくても絶壁なのでダメです。痩せ尾根を進むしか選択肢はありません。やがて35度位の見上げる急登となり、木の根をつかみながら登り上げます。汗がしたたり落ち、たまらず1本入れます。後ろ側に落ちてもアウトです。北アの稜線よりもスリルを味わえます。

274mピークへ上がります石票がある小さなピーク、先へ行くと尾根が2つに分かれ左は30度位で木をつかみながら慎重に降りて行きます。やがて20度位の斜度になり両側が沢になり、行けそうですが尾根筋をそのまま降ります。やがて小坪井沢が見えますが、高さ5、6mのU字谷です。降りやすい所へ行って体を岩盤に密着させて滑り降ります。

最後は2.5m位、飛び降りる感じになりましたが、入渓しました。274mピークの登りが今日の1番のきつさでした。


降りて少し進んだ所、水は10cm位でゆるゆると流れています。平らな所は川床だけ、あとは崖の斜面ばかりという、この辺り独特の地形です。この川床の上をトロッコを通したのでしょう。
少し進むときれいなナメ、新緑もあって美しい景色です。しばし見とれます。


入渓から100mも進むと左にトンネルの支沢です。落石や倒木で塞がれています。乗り越えて進みます。


倒木帯。乗り越えて進みます。


乗り越えると想定外の釜が、深さ4、50cm位。沢長靴は車に置いてきています。この後距離が長いので登山靴は濡らしたくなかったのですが。

右側の岩盤に両手をついて、行きますと運よく靴は濡れませんでした、ラッキー。


直ぐにトンネル入り口です、半分程土砂に埋もれています。ヘッデンを装着して入ります。LEDですが古くて暗く役たたずでしたが。


入ってから入口を移す。トンネル内はほぼ完全に残っており、下も平らで暗い中でもスムーズに歩いて行けます。10cmあるかないかの蝙蝠もいます。

トンネル内は特に見る物も無く、単調に出口へ進みます。


出口から入口を写す。出口手前で蝙蝠が私の周りをビュンビュン飛び交います。虫が多く飛んでいたので捕食していたのでしょうか。


出口です。土砂崩れの上に大きな倒木で、人ひとりが出るのがやっとです。




出てから写しました。土砂の上の空いた部分は50cm位、その上に倒木がかぶさっているのです。


さらに進んで出口を。2本の大木の左から出ました。こちら側の支沢は完全に埋まっています。



 50mも進むと、T字に支沢にぶつかります。岩や土砂、倒木で荒れていて水はありません。左に進んで本坪井沢へ向かいます。

トンネルは現状か、埋没か、神のみぞ知る感じです。何時、坑口が埋まってもおかしくはありません。