Powered By Blogger

Translate

Translate

2021年4月4日日曜日

元清澄山のトンネル 4月3日

100年近く前に掘られた300mのトロッコのトンネル、懸案だった元清澄山のトンネルへ小坪井沢を遡行して伺って来ました。
笹川上流に1935年(昭和10年)から10数kmの森林軌道が敷設されました。レールは全て撤去され、痕跡はトンネルしかありません。


片倉ダムの笹Pに前泊して、側のミニストップでコーヒー軽食を頂いて田代林道へ進みます。しかし、直ぐに道路に立て板が置かれ通行止めになっています。

戻って切り通しの広い所に車を置いて着替えて出発します。

1km近く歩くと、林道わきにゲートが有り、横から入って進みます。コンクリ舗装はやがて消え、産廃でしょうか不自然な枯草に覆われた整地に出ます。


その先に1m幅のU字溝が埋め込まれています。ヤマップの地図を見ますと等高線が狭まっており、右側に行くと壁になるのではと思い、戻って右手の杉造林を登って行きます。結果、これがあまり良くなかったのですが。こちらの方が等高線が広く登りやすいと判断したのですが、絶壁の崖でした。等高線と実際が違っていたり、川でない所に川の表示だったり、元地図がそうだから仕方ないのかもしれませんが、100%では無い事を今回知りました。

それでも大まかには合っており、今回は常時、地図と現在地を確認しながら進みました。まー、道も標識もピンクテープも無いわけですから。


両側とも切れ落ちた細い痩せ尾根を進みます。左のコルへ行きたくても絶壁なのでダメです。痩せ尾根を進むしか選択肢はありません。やがて35度位の見上げる急登となり、木の根をつかみながら登り上げます。汗がしたたり落ち、たまらず1本入れます。後ろ側に落ちてもアウトです。北アの稜線よりもスリルを味わえます。

274mピークへ上がります石票がある小さなピーク、先へ行くと尾根が2つに分かれ左は30度位で木をつかみながら慎重に降りて行きます。やがて20度位の斜度になり両側が沢になり、行けそうですが尾根筋をそのまま降ります。やがて小坪井沢が見えますが、高さ5、6mのU字谷です。降りやすい所へ行って体を岩盤に密着させて滑り降ります。

最後は2.5m位、飛び降りる感じになりましたが、入渓しました。274mピークの登りが今日の1番のきつさでした。


降りて少し進んだ所、水は10cm位でゆるゆると流れています。平らな所は川床だけ、あとは崖の斜面ばかりという、この辺り独特の地形です。この川床の上をトロッコを通したのでしょう。
少し進むときれいなナメ、新緑もあって美しい景色です。しばし見とれます。


入渓から100mも進むと左にトンネルの支沢です。落石や倒木で塞がれています。乗り越えて進みます。


倒木帯。乗り越えて進みます。


乗り越えると想定外の釜が、深さ4、50cm位。沢長靴は車に置いてきています。この後距離が長いので登山靴は濡らしたくなかったのですが。

右側の岩盤に両手をついて、行きますと運よく靴は濡れませんでした、ラッキー。


直ぐにトンネル入り口です、半分程土砂に埋もれています。ヘッデンを装着して入ります。LEDですが古くて暗く役たたずでしたが。


入ってから入口を移す。トンネル内はほぼ完全に残っており、下も平らで暗い中でもスムーズに歩いて行けます。10cmあるかないかの蝙蝠もいます。

トンネル内は特に見る物も無く、単調に出口へ進みます。


出口から入口を写す。出口手前で蝙蝠が私の周りをビュンビュン飛び交います。虫が多く飛んでいたので捕食していたのでしょうか。


出口です。土砂崩れの上に大きな倒木で、人ひとりが出るのがやっとです。




出てから写しました。土砂の上の空いた部分は50cm位、その上に倒木がかぶさっているのです。


さらに進んで出口を。2本の大木の左から出ました。こちら側の支沢は完全に埋まっています。



 50mも進むと、T字に支沢にぶつかります。岩や土砂、倒木で荒れていて水はありません。左に進んで本坪井沢へ向かいます。

トンネルは現状か、埋没か、神のみぞ知る感じです。何時、坑口が埋まってもおかしくはありません。






0 件のコメント:

コメントを投稿