トンネルを出て支沢を下流に進みますと、左からきれいなU字の沢が併せます。降りてきた支沢とこの支沢の間を登り上げます。写真の左です。崖ばかりのこの辺で比較的緩やかです、きついのにかわりありませんが。私には楽勝です。
左からの支沢合流の直ぐ先に、10m位下に幅30m程の本坪井沢本流があります。大岩や倒木で荒れています。今年1月に小坪井沢から本坪井沢を周回した人のブログでは、「本坪井沢はゴーロばかりで面白くなかった」とあります。
両側とも切れ落ちた痩せ尾根を進みます。降りてきた支沢と併せた支沢の間の痩せ尾根です。落ちるとアウトです。
素晴らしい天然林が続きます。天然林ってほんとうに素晴らしい。直径1m近いモミの木も多いです。
トンネル真上です。両側切れ落ちた痩せ尾根ですので、道ははっきりしているともいえます。284mピークは直登もやぶさかではありませんが、ヤマップのoniicyanさんのブログで巻いたとの事で巻きます。併せた稜線に5x10cmの来た方向に「ツボイ沢」行く方向に「清見山」の板が木に打ち付けてあります。
清見山方向に進みますと直ぐに右側斜面に杉造林があり、岩を削った作業道となり、進んで行きます。とにかく痩せ尾根を進み、道間違いのしようがありません。幾つか小ピークがあり、巻けますが清見山ピークをやり過ごすと嫌なので登って確認していきます。
やがて木に覆われたひときわ高いピークが現れます。清見山かと思い登り上げます。4m程の虎ロープもあります。写真ではほんとうに急なのが解りませんが。
登り上げますと清見山でした。山名板が木に打ち付けてあります。
ヅウタ山方面への道が分かれます。この道で274mピークへ戻る事もできますが、田代林道を歩きたいので元清澄山方面へ向かいます。
山頂でお昼に。持参した北千住ふらんす屋さんのアンパン3個を頂きます。美味。
田代林道方面へ進みます。細い瘦せ尾根に直径1mのモミの木があります。
太いモミの木が続き、楽しめます。天然林を、自然を楽しめます。
途中に山桜、山桜の景色も楽しめます。ほんとうに良いコースです。
アカヤシオも。
素晴らしかった瘦せ尾根歩きも、やがて田代林道に着きます。ヘアピンカーブの突端を左に100m行くと関東ふれあいの道です。予算消費の階段を登って元清澄山へ一応踏みに行きます。何も無いくそ面白くない山頂で直ぐに引き返します。田代林道と並走してるのですが、崖を削って作った道なので15m垂直に切れてるのでショートカットはできません。降りた地点まで戻ります。
田代林道は幅6mで大型ダンプが楽々通れる広い道で、開けて明るい。周りは天然林でほんとうに雰囲気の良い道です。こんなに雰囲気の良い林道は滅多にありません。ほんとうに良かった。
一面苔の場所もあります。これも滅多にないですよね。
やがて激しい蛇行を繰り返す田代川が50m下に見えてきます。最初のうちは沢登は最高じゃないかと思っていましたが、中盤で林道から土砂崩れで高さ5m以上埋もれています。林道自体も崩落土砂で埋もれていますが、乗り越えていきます。
「草ヒロ」、スズキアルトでした。
そのすぐ後に唐突になしのき橋とゲートが現れ横をすり抜けて行きます。
そして直ぐに、他の方のブログにもある別荘となります。山間に不自然な広い整地、門柱も年代を感じます。元は何かの施設だったではないでしょうか。白柵にPribateとあって初老の男女が庭に居ます。ここからアスファルトとなり、電気も引かれています。直ぐ先にゲートがあり、両側有刺鉄線が張られています。有刺鉄線はほんとうに久し振りに見ましたね。脇を抜けます。左の崖上に数件の民家らしきを確認しました。
ここまで来るのは車で楽勝ですが、下に通行止めの板柵があったのは「よそ者は来るな」という事でしょう。ま、停める所も無いですからね。
水田跡かと思われる広い湿地帯や池を見ながら降って行きます。小坪井沢に入っていったゲートを過ぎ、車に戻りました。
いやー、小坪井沢といい、清見山といい、田代林道といい、ほんとうに良かった。幸せな時間でしたねーー。お薦めです、登り上げやルーファイがあるので初心者やお子様はだめですが。ヤマップのログです。良かった、充実した山行でした。
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