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2021年11月26日金曜日

東御殿山 杣口風穴 11月14日


 山梨市にある東御殿山へ登って来ました。バリルート、目的は山では無く110年前の蚕種貯蔵庫跡です。そう蚕の卵を保管した所です。蚕の卵は温度が上がると孵化しなくなるため、涼冷な場所での保存が必要でした。そのため標高1,400mの山の上に建てられたのでしょう。最重要国策産業とされた養蚕、何百もの風穴が建てられました。それも大正3年に愛知県の試験場で強制孵化方法が開発されると、あっという間に風穴は使用されなくなりました。蚕棚を背負って、山の上までの往復は歩くしかなかった昔は、さぞかしきつかったでしょう。

ある方のブログで知って、数か月ネットで検索しましたが情報は一切ありませんでした。山梨市観光課に問い合わせると2021年7月1日に返信が来ました。「東御殿山にある蚕種貯蔵庫跡についてですが、地域の詳しい者に確認をしたところ、県道219号線(クリスタルライン)の途中から「栃な代林道」という林道を通行することで到達できるという案内がありました。ただし、手入れがされておらず、道が険しいと共にうっそうとしていること、そして付近はクマの棲み処でもあることから危険であるという話がありましたので併せてお伝えいたします。以上の点も踏まえた上で登山・訪問についてご判断いただければと思います。よろしくお願いいたします。」


うーむ、山梨に熊の棲み処などあるのかと思いました。

伊藤翠先生に北海道の深山へ行く時に注文制作した対羆用の8インチ熊打ちは持っているので、月の輪熊ならどんぐりころころ(遊んであげれる)、対峙したなら(人を見たら逃げて行くでしょう)熊鍋もと、密かに期待したのですが、気配など全くありませんでした。

南部真鍮の3連熊鈴を家探しして漸く見つけました。分厚い真鍮が3個、共鳴しあってとても良い音色です。熊鈴など10数年振りです。写真でも少し磨いた後です。真鍮は湿気で錆びるので、長期保存はジップロックに入れて置くのが良いそうですね。


前泊してクリスタルライン(杣口林道)を「こ」の表示の所で、右に「栃な代林道」の標識があります。車を道路わきに置いて着替えて出発します。林道はコンクリ舗装で車高の高い車なら楽勝で終点まで行けます。


九十九折りに標高をどんどん上げて行きます。杉造林で陽が入らず、夏用手袋では手が冷たい。入ってしばらくすると段々の石垣が。昔は畑だったのでしょう。



30分も進むと十字路に。左に200m進むが行き止まりで茫洋とした25度位の斜面は取り付き様がありません(この時はそう思った)、戻って真っすぐを行きます。

300m進むとこちらも行き止まりです。杉造林では無く雑木林で斜面も緩く、ここから登り上げます。右方向へは大久保山ですが、右にかなり行ってしまうので真っ直ぐに稜線へ向かう事にします。しかし稜線手前支尾根は崖となり、木や根を掴んで登り上げます。落ちるともちろんアウトです、きつくて何度か休憩。
距離は10倍長いですが、大久保山経由で稜線を行った方が時間も体力的にも楽だったかも。直線で300m進むのに40分かかりました。

取り付いて直ぐに四角い石垣の人工物。古から人の入山はあったのでしょう。



稜線に着いて、東御殿山へ向かいます。見上げる急登です。1,400m位にピンクテープもあり、巻いて風穴へも行けそうでしたが、確実を期すため山頂へ向かいます。山頂から乾徳山。直径30mで平ら、草木も無く不自然な感じ。昔日神社でもあったのかと思わせます。

山頂から南側へ崖を下降します。まばらな木を掴みながら降ります、落ちるともちろんアウトです。一直線に境界表示の赤い杭とマーキングも続いています。林業労務者はロープ確保しているのでしょう。


標高1,420m位で崖は終わり、台地状となります。薄い石を積んだ物が。これは炭焼き釜跡でした。辺りを注意深く見ながら左へ降りて行きます。



炭焼き跡から100m位、蚕種貯蔵庫跡を発見。「あれだっ」、声が出ました。写真のとおり疎林で下草も無く見通しが良いので、あっさり発見できましたが、房総丘陵の様に草木がびっしりでは、難しかったと思います。

正方形で一辺が23m位で東西に一つずつ2個あり、石垣で連結されています。手前が西側、奥に東側が見えています。石垣の幅は6mあり温度を一定に保つためと思われます。昔はこの上に屋上屋があったのでしょう。



ヤマップの地図とGPS。青丸が現在地の杣口風穴です。下の折り返しが林道十字路を左に行って折り返した物、右のくの字が真っ直ぐ行った終点です。

東側下には階段があります。折返して更にあり、道型が下方に続きます。


中央連結部分から西側を。大木が使われなくなってからの年月を感じさせます。



東側部分から連結部分と西側部分。
ここは明るく真正面に甲府盆地と富士山が見えてロケーションもとても良い所です。しばし、おやつ休憩とします。


東側部分を見上げる

連結部分から西側通路



連結部分に降ります。上がれなくなるとヤバイので慎重を期しました。


この日の全てのヤナップのログです。下部の林道は帰りは全く同じ所を歩いているのに、最大50m位の誤差がありますね。ピンポイントで地点を探すのは注意が必要というか、まずいですね。GPS専用機に一日の長ありか。

戻りは南への道型を降ると、良く手入れされた見通しの良い杉造林の尾根となり、ジグを切って降ります。降りた所を左の雑木林の疎林を進みます。



すると、何と十字路左の林道終点へ降りたのです。帰りは楽勝でした。

解ってしまった私には再訪は楽勝なものですが、初めての方は東御殿山1,400mから巻くのが見つけやすいとは思います。

道や標識や目印は一切無いので、GPS地図や相応の経験は必要です。

楽しい1日でしたねー-。


2021年11月17日水曜日

鳴虫山 11月14日


 頂上から下山後、直ぐの男体山。男体山側だけ自然林で眺望があります。反対側は杉造林で真っ暗。


憾満ヶ淵の駐車場に車を置いて9時出発します。化け地蔵の裏側の舗装道路を進みます。東電の発電所があり、林道を入って行きます。


杉造林の中の軽トラ林道を九十九折に進みます。分かれ道が多くありますがピンクテープがあり、その通りに進みます。

しかし、やがて山と違う方向に行ってしまいます。ヤマップの地図、GPSを見ると明らかに違って右往左往します。上の方を見ると足形があって、これが登山道と何とか解ります。経験充分な私がヤマップを見て、やっと解ったのですから、初心者の方はまずいぞと思いました。


道は直登の急斜面となります。何故ジグを切った道を作らなかったのかと思います。このきつさのせいもあって、憾満ヶ淵から登る人は少ない様です。当日も10数組と会いましたが、憾満ヶ淵側からは私だけでした。


樹間から赤薙山のスカイラインが見えます。女峰山へ行くのは良い眺めでしょうね。ちなみに私は志津林道の方から登りました。


独標から樹間越しに男体山と女峰山。


独標から幾つもの小ピークの昇り降りが続きます。


合峰


山頂手前は長い階段が架けられています。


山頂です。6人組が騒いでいます。特にこれといった眺望はありません。それでもこの山が人気なのは駅から歩いて行ける交通の便の良さでしょうか。

そんなに時間も要しないし。ただ、稜線以外の登下降は杉造林の中です。食事は下山後と思い食料は持参しなかったので、腰を下ろして水だけ飲んで下山します。


冒頭にも記載しましたが駅方面への下山路は左手だけ自然林で眺望があります。


写真のとおり右側は杉造林で真っ暗です。間伐採しろよー。



稜線どんどん降って行きます。


外山でしょうか。後ろが霧降の丸山でしょうか。


やがて神主山に着き、直ぐ造林の中を市街に向けて降って行きます。



落石止めのある住宅の前に降ります。ここから住宅街を国道に出ます。
国道は商店街にもなっており、おしゃれな若い女性客も多く、登山靴が浮いてしまいます。
中華屋さんに入って、焼きそばの昼食を頂きます。

憾満ヶ淵まで歩いて戻ります。神橋を振り返ります。


神橋たもとの太郎杉。車で通る時には特に気にも留めていませんでしたが、根元直径は2m位ありますね。

てくてく歩いて車に戻りました。



憾満ヶ淵手前に貼られていたフランス女性行方不明者。

当日、泣虫山で会ったという登山者がいましたね。当日は嵐で「こんな日に登る人もいるんだ」と思ったとのコメントでした。

私は杉造林の中で迷った可能性は、高いと思います。


ヤマップのログです。






2021年11月12日金曜日

田母沢御用邸 11月7日


広く大きいです、庭園を含めて見学できます。日光へ行かれた際はお薦めです。



玄関です。元は紀州徳川家の江戸屋敷だった物を移築との事。



売店で販売の、しらそう純米酒「御用邸」



美味でしたね。

 正門



2021年11月8日月曜日