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2021年8月21日土曜日

房総丘陵の大ケヤキ歩道撤退 8月19日 

追原の大カエデ

西側の君津市の沢登りや古道を楽しんでいたのですが、反対東側の鴨川市の古道数本と四郎治沢源頭の346mピークを、一気にと思っていたのですが、大ケヤキ歩道は途中で消滅していて、探しましたがGPS電源も半分となったため撤退しました。
道の無い所では常時GPSで現在地を確認しなければならず、予備電源は持参しなかったからです。
多少でも道型があれば進めたのですが。


札郷トンネル手前に車を停めて出発します。戻る形で山神社の所のつり橋を渡ります。


ヒル除けにデイート30の製品をスパッツにたっぷりかけます。30%製品は医薬品となり10軒近く薬局をまわって入手しました。効果は抜群、大きなヒルが靴のくるぶしで戻って行きました。早く使えば良かったですね。
群馬県林業試験場のユーチューで知りました。
https://www.youtube.com/watch?v=mXWgDkUGsUg



通行止めとなっていますが、板は腐食しておらず、高さも4m位でしょうか。ワイヤーをつかみながら往復とも渡りました。
ちなみに橋の辺りは高さ5mの崖となって降りる事はできません。川を歩いて渡る場合、札郷トンネル先の階段から降りて川を歩く事になります。


道なりに進むと立入禁止の立て札があります。左が四郎治林道、右が川台歩道で追原廃集落への道です。

川台歩道標識

道幅は3.5m位ある


道は明白で迷う事無く杉造林に達します。真っ直ぐに進み右に作業小屋もあります。高さ1m程の田の畔も残っており、かなり水田はあった様です。

農科大学と掘られた石票、丸に三角矢印は何を意味するのでしょうか。


小川の橋を渡ると道は無くなり、杉造林の中を真っ直ぐ進みます。やがて墓石群に着きます。30以上あるのでしょうか。ネットでは享保年間と彫られた物もあるとの事、300年前です。
辺りを見回し、大カエデを探します。右手に幅、深さ10m程の沢の向こうにそれらしきが見えて行きます。


直ぐに着きますが、思ってたより小さいんですよ。本体部分は高さ2m位、そこから枝分かれして伸びています。毀誉褒貶があってこの形になったのでしょう。
ネットには追原廃集落がかなり出ていますが、人物比較が一つもないのは、やはり思ってたより小さいからでしょうか。


反対側に回ります。木は石垣の角にあって、石垣を膨らましながら成長したのです。石垣自体もかなり古い事になります。

別角度から
家屋、水田跡は杉造林がびっしりで艶消しです。


戻って四郎治林道へ向かいます。最初道型ははっきり残っており川沿いにぐんぐん高度を上げて行きます。やがて絶壁に近く高さも70m程になります。崖の上部をL字型に削って良く作ったものだと思います。この先に良木材あって搬出のために造ったのでしょう。


しかし突然、崩落となります。下は高さ70m近くで木は全く無く落ちるとアウトです。ここで引き返します。上は数mの崖となって高巻きはできません。
数十m戻って登れそうな所から木をつかんで稜線方面へ登ります。
最下部の地図のとおり、舌状の台地となっており、杉造林やモミの木の中をGPSを見ながら進みます。


台地が痩せ尾根になり、更に進むと道に出ます。切り通しもあり進んで行きます。


唐突に大ケヤキ歩道にぶつかります。そばに大ケヤキが。そんなに大きくないんですよ。高さ5m位で枝分かれしてますし根元直径も1m位ですし。

大ケヤキ歩道標識


川台歩道標識。川台歩道は追原の石標の所から台地の奥まで無くなっています。



大ケヤキ歩道を進みますが崩落で道は無くなります。ここを進んで探しましたが見つける事は出来ませんでした。
とにかく265mピークへ進みます。その先のピークに珍しい御影石の石標が、字は消えています。
この先が道とは言えないような急斜面の降りとなります。265mピークを巻いて進む尾根があり、行きますが四郎治沢へ降りる感じで戻ります。
四郎治林道への方面へ行きますが浸食地形で同じ地形景色で遠望もきかず、常時GPSを見てないと別方向へ行ってしまいます。電源が50%になっています。30%になるとスタミナモードになり、アプリが作動しなくなります。予備電源は持参してないので、ここで撤退を決めます。進むのも戻るのも、道は無くて崩落の高巻きが多く、汗が目に入るので何十回も汗を拭います。
体幹が燃えるように熱くなります。

大ケヤキ歩道を戻り川台歩道に入って、広い台地状の所で道は無くなりますので、舌状の先端部へ進みます。山間で不自然とも思える広い平地です。モミの大木は生えていますが。

265mピークの隣のピークにあった御影石の石標

舌状の平面台地を進む
台地を降って行きますと9番目の写真の集落入り口の杉造林にあった石標の所に出ました。道なりに車に戻りました。暑かったですねー。

神社の印の所のつり橋を渡って波線が林道でこれを進みます。黒の手書き実線が今日の歩いた軌跡です。青丸が札郷トンネルの出発点。ヤマップを終了するときにスクショを、どうしても忘れてしまう。

湯ヶ滝廃集落からの湯ヶ滝歩道が見つけられて、四郎治林道へとつなげられれば1番良いのですが、難しそうだなー。


ヤマップのログです。終了してしばらくすると保存されてるのですね。




 

2021年8月13日金曜日

加勢ピーク、加勢歩道 8月11日


降り立った小仁田歩道、素敵な道です。90%以上が自然林で道型もはっきりと残っています。
当初、加勢神社から入るか迷ったのですが、はっきり解っている小仁田歩道から入る事にしました。


8時、小仁田林道の小仁田大橋手前から出発します。久し振りの登山靴です、中敷きを忘れました。
この後は1軒しか家が無く道は清掃されてないのです。落石や落ち枝が多く3NO.車は困難です。ここまでも2回、停まって落石と落ち枝をどかしました。
直ぐ先が橋ですが奥は20cm位泥が溜まっています。


橋から四郎治沢を覗く。50m位高さがあります。


橋を越えると50mに渡って、ピンポン玉大の実を鈴なりに付けている木が並びます。油桐なのでしょうか、御存知の方、御教授お願いします。


1軒の家を犬に吠えられながら通過しますと、加勢林道分岐です。右が加勢林道です。土沢遡行で小仁田歩道を降った時は、この先に降りました。


やがてダートとなり小仁田林道終点となります。古い写真ではここに木材が積まれていました。集落から先は伐採林道だったのでしょう。
事前に手前から308mピークへと思っていたのですが法面が垂直に8mあってだめです。
この写真右に作業道に近い道が有り、登って行きます。直ぐにピークが見えます、鉄製の標識棒もあります。


ピークまで20mという所で左に道があり、行きます。


浅いですが切通しがあり、左に石票もあり千葉県と60と掘られています。ピークは見えてるので登りますと石票があり61となっていました。
戻ってこの切通しを降りると直ぐに小仁田歩道へ、あっけなく出ました。


降りた所に標識も。トロッコ道だったと思われる歩道の上の稜線にも道はあります。トロッコ道ができる以前の道だったのでしょう。


自然林の素晴らしい道を進みます。四季それぞれ良いのではないでしょうか。小仁田歩道は大変にお薦めです。


土沢中腹歩道、牛道歩道の標識を過ぎて、土沢を登り上げて左に70mにあるトンネルに着きます。後で解りましたがここまでが小仁田歩道、右に加勢ピークへ進むのも、トンネルを抜けて右に進むのも加勢歩道となります。
今日は暑い、頭が暑い、ここからたまらずヘルメットを脱ぎました。


土沢登り上げ地点から右へは道は無いと最初思いましたが、注視しますと道で進んで行きます。岩盤を削った所もあり、この直ぐ後にはV字型に戻る稜線への道もあります。
そこからは上から土砂や土なので道型がはっきりしない所もあり、90%杉造林となり、小仁田歩道の様な素晴らしさは半減します。
根から倒れている倒木帯を越えますが、これが一番大変です。


やがて川桟歩道分岐となります。しっかりした道で猪ノ川林道へ行くのでしょう。ここに祠もありました。置物の類は全コースでこれだけでしたね。
この日は暑くて仕方がありませんでした。喉も乾いて、体調万全ではなかったですね。


加勢ピーク手前で石段に、それまでのトロッコ道ではありませんね。
やがてピークを巻く様に進むと、完全に藪状態で道は無くなります。


とにかくピークへ行かなければなりません、しばし思案します。背丈の藪と倒木です。杉造林なのでヒルに次々とたかられます。
まさかの藪漕ぎでここをピークへ進みます。


三等三角点の加勢ピークです。360度杉造林で眺望0、間伐もされてない放棄状態です。ピークを踏んだので加勢神社には降りず戻ります。尾根筋は道がありました、加勢歩道へ降りました。


戻る途中で180度ターンの所、右から来て左へ行くのですが、ここで真っ直ぐ行ってしまいます。GPS確認で気づき、戻りました。


小仁田歩道終点のトンネルまで戻りました。くぐって右に進みます。


直ぐに切通しがあって180度ターンとなり飽きさせません。


切通しの先も素敵な道が続いています。


直ぐに五角形のオーストリア式のトンネルとなります。


進んで行きますと四郎治沢近道の分岐となります。左下へ行くのが近道、右へ真っ直ぐが加勢歩道です。
四郎治近道は四郎治沢を渡って大欅歩道へ続く物と思われます。近々に伺いたいと思います。


振り返ったものです。上の稜線にも道があり、トロッコ道ができる以前の道だったのでしょう。
一部崩落もありますが、加勢歩道を進み橋の沢林道へ向かいます。


橋の沢林道へ降りた所です。左上の加勢歩道から降りましたが、目印や標識が何も無く、知らない方が橋の沢林道から加勢歩道に入るのは難しい。
まー、これが解っていたら前回の四郎治沢遡行で延々と林道、国道を歩く事はなかったわけですが。


前回、四郎治沢遡行で四郎治林道を来て、橋の沢林道終点でV字型に戻って引き返したわけですが、そのわけは派手なピンクテープがあったからです。これが何を意味するかはわかりません。
ブログではここを進んで崖の斜面を四郎治沢に降りたといのもありました。


来た道を戻り、加勢歩道へ入ります。念のため靴を脱いでみるとヒルにやられていました。渓流用のピチピチのスパッツを着けてれば大丈夫かと思っていましたら、ウールソックスの上からです。
沢用のネオプレーンだったら大丈夫でしたが。
ヒルは化繊系だと太刀打ちできない様ですが、ウールや綿の自然素材は平気な様です。ウールの中に潜り込んだのもいて、洗濯後に死骸が出てきました。

暑くて小仁田歩道をダラダラと戻ります。小仁田林道終点へ降りて人家を通ります。行きはワンワン吠えていた犬も帰りは吠えません。


林道脇に杉造林の中にソテツが。昔はここに家があって人が生活していたのでしょう。


ヤマップ途中ログ。青線中央が小仁田歩道。下部から左に上がって行くのが加勢歩道。下波線が橋の沢林道。
左の川が土沢。Y字の左を登り上げますと青線下部に着きます。右の川が四郎治沢。右を登り上げますと下の346mピークへ着きます。波線の四郎治歩道を左に進むと波線頂点で橋の沢林道とぶつかります。




今回、気になっていたのは東条みち。

催事「安房と上総を結ぶみち『東条みち』をゆく」

2018年に千葉県営の内浦山県民の森が主催したツアーです。
江戸時代上記は街道だったというのです。
庤(もうけ)神社~林道西嶺線~郷台林道~加勢歩道~亀山神社まで

今回ネットで調べたのですが、宣伝告知以外は参加者のブログ1本だけで他は一切出てきません。
上は1922年の地図です。何軒かしかなかった追原と湯が滝は載っていますが、中央部分には加勢集落や道は皆無です。
エビデンスがあれば良いのですが、御存知の方は御教授願います。

この件は別しまして、古道歩きは面白かったですねー。道の分岐以外でピンクテープや表示は一切無いのでGPSと地図は必携です。


ヤマップのログです。サーバーに保存されてました。