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2021年7月25日日曜日

猪ノ川渓谷遡上 7月24日


黒滝を見たい事もあり、猪ノ川渓谷を遡行して来ました。写真は手前から見た黒滝です。
国道から折木沢橋を渡り進みます。加勢未成廃林道分岐点で、道はゲート閉鎖されており、邪魔にならない所に車を停めて着替えて出発します。道の手前に「川はこちら」という標識があり四駆道を降ります。

入渓点です。右が四駆道で難なく入渓できます。アオサギが飛んでいきます。

日本川トンボです、胴体の色が美しい。シジミチョウやアゲハも飛んでいます。

直ぐに底が見えない深い淀になります。左岸が底が見えるので行きますが胸まで浸かります。

峡谷の中を進んで行きます。

釜が幾つかあり腰上まで浸かります。パンツは沢登り用のネオプレーンでは無く登山用の透湿性のペラペラの物で、4、5回浸かるとヤバイと思うくらい体が冷えます。林道は崖上3、40mでエスケープはできません。

カニは多いです。色が薄い。4cm位。

ナメです。幸いこの後は水に浸かる事はありませんでした。

見たかった黒滝に着きます。あー、良いですね。黒滝は猪ノ川に真横から落ちる滝とネットで見ていて思っていましたが、そうでは無く黒滝そのものが猪ノ川にあるのですね。滝から落ちた水は直角に左に曲がって流れていくのです。

滝の下からです。この地層が見物ですよね。ちなみに林道の上からは樹木もあって良く見えません。向かって右は20度位の斜面で楽々、滝の上まで登って行けます。

滝の上の部分です。この後、真ん中まで行ってスマホでビデオを写してから3mの2段目の滝を直登しました。

7、80mでこんどは左に直角に川は曲がっているのです。それまで右岸だった林道は橋で反対側に渡って今度は左岸を川沿いに走っています。

橋の下から石河原となります。

数百m進むとナメとなり、進んで行きます。

前に林道の橋が見え、真っ直ぐ行く物と思ってましたら、左側に高さ6m位の大きな川廻しのトンネルが現れます。ここで岩盤の上で遅い朝食に、ミニストップの店制作のおにぎりを食べます。お店で作ったおにぎりは美味しい。食後、木の所から林道に上がります。川廻しのトンネルから川は物凄く大きく蛇行してるのです。林道は真っ直ぐ短距離でつないでいますから。

高さ6m、幅8m位の大きなトンネルです。

しばらく行くとクレーン車がありました。土曜なので休工でしょうか。川面の工事ですね。

更に進むとトンネルが3つ並んでいます。真ん中が林道のトンネル。左下が川廻しのトンネルで直ぐに右側に曲がっています。林道の下を通っているのです。右側の川廻しのトンネルはとても大きく高さ10m以上、幅も8mはあります。

右の林道のトンネルを出てから写した川廻しのトンネルです。5角形のオーストリア式ですね。

更に進みますと、林道のトンネルの中に鹿が座っているのです。声を出したり口笛を吹いても動きません。仕方ないので進んで行きますと、立ち上がってゆっくりと進み、また立ち止まります。なかなか行こうとしないのです。写真を数枚撮りましたが、馬鹿チョンコンデジではうまく写りませんでした。

更に私が進むとよろよろと河原に降りて逃げて行きました。普通、鹿は人を見ると全速で逃げて行くじゃないですか。腹が膨れていて出産間近だったのではないでしょうか。この後も数回鹿を見ました。
この後は川は複雑に蛇行し、川廻しのトンネルは林道の下に幾つかありました。林道と並行する川は、石がゴロゴロして渓谷では無く、特徴も無いので、川から上がって林道を進みます。

平らだったのがジグを切って登りになると郷台の東大作業所に着きます。古い平屋の昔の山中の小学校といった趣きです。100m四方の畑があって杉苗を育てています。
作業所から林道は舗装となり大型トラックが通行できる立派な道となります。清澄寺に続く関東ふれあいの道に続くはずです。

しばらく進むと杉造林の伐採跡地が。このせいもあるのか。
更に進むと進行方向とは反対側に進む未舗装林道があり、地図を見ると稜線上を進んでいます。この前の土沢の登り上げ地点に近づけるかもと思い進んで行きます。途中「橋の沢林道」との標識がありました。そこから「相の沢歩道」標識もありましたが道は消失しています。

やがて林道は崩落廃道となります。ここまでは整備されていますが。これを500m進むとキンダン川です。

左側の崖上には廃材があります。建物でもあったのでしょうか。ここで来た道を引き返します。
林道は木々が茂り直射日光が当たらないのは助かります。その分眺望はありませんが。川登りと違って林道歩きは早い。
黒滝まで戻るとゲートがあって「東大演習林なので立ち入りは連絡して許可を」と看板がありました。川には一切標識は無かったので知らずに入りましたが。このゲートは下をくぐれます。黒滝は林道からは木の繁茂もあって、ほとんど見えないです。トンネルをくぐって進むとステンの真新しいゲートがあり、右端を簡単に巻いて、出てから写したものです。まー、ちょっと左側に石が落ちてますが。「崩落により通行止め」というのも。何か事情があるのでしょう。
直ぐに体験宿泊の「かずさの森」への入り口があります。

林道を進み車の停車位置まで来ると「かずさの森」が営業してるせいかゲートは開いていました。
着ている時は感じませんが、ウエアを脱ぐと汗臭さが凄い。14時ちょっと過ぎでしたので、着替えて東京へ戻りました。

2021年7月22日木曜日

古道から四郎治沢へ 7月18日


稜線直下の古道を左へ70m程進むと標識とトンネルがありました。写真はトンネル前から振り返ったものです。


来た道は「加勢歩道」70mですが。トンネル前から先は「小仁田歩道」となっています。遡上してきた土沢中間の左岸(上流から見て左)が加勢廃集落、右岸が今も2件くらい生活してる小仁田集落です。



右手にある高さ2m幅3m位のトンネル、出ると右手に道は続いて行きます。古道は傾斜が無いのでトロッコ道だった可能性は高いです。人道ですとトンネルを掘る必要はありません。ただ、トロッコ道だとトンネルの幅は広すぎですね。五角形のオーストリア式では無いですし。


トンネルから先、岩盤をL字型に削っています。


稜線下を左から右へと古道は進みます。自然林が繁茂して眺望はありません。


切り通しもあり、トロッコ道だった可能性は高い。


ヤマップのログですが、スマホが小仁田手前から電源残り20%となりアプリが稼働しなくなり直線になって、作動しなくなっています。Sのスタートから突き当りが土沢、突き当りから戻りが古道、古道の右の川が四郎治沢です。突き当りから四郎治沢へ降りても良いのですが、古道を歩きたかったので小仁田歩道を歩きました。


小仁田歩道を進んで行くと、2018年10月のブログにあった「牛道歩道」の標識があり、その方は牛道歩道から四郎治沢へ降りたとあります。50m位右へ行って稜線を越えると道は無く左へ進めそうだったので行きますと、数十mに渡って急斜面の杉造林が土ごと崩れ落ちて岩盤が出ています。急斜面に杉造林を造ると崩壊するのは目に見えていますが・・・。
ブログの方のログを見ますと、稜線から右手に降りた様です。その時も作業道で細く必死に踏み跡を探しながらとありました。今は消滅しています。


小仁田歩道へ戻り真っ直ぐ進みます。しばらくすると「土沢中間歩道」の標識があり、左へ激しく下降しています。行くと土沢に降りれるのでしょう。
私は小仁田歩道を進みます。途中、崩れ落ちて消失してる部分もありますが、そして解らなくなってる部分もありますが、何とか進んで行きます。
やがて二重稜線の様に広い台地状になり道は無くなります。何度も経験がある嫌なパターンです。
ヤマップの地図を見ながら小仁田集落を目指します。300mも進んだのでしょうか、右下にガードレールが見えます。降りれそうな所を探してジグザクに進み林道へ降ります。路面は荒れています。土沢の橋が架けられず、未成廃林道の加勢林道です。
林道の先に車が2台停まって、見晴らしの良い場所でテントを張ってキャンプしている3人組がいます。1人は今年3月に土沢を遡行したという地元市原の方で、しばし歓談します。
加勢林道から小仁田への生活道路を進み人家の前を通り、四郎治沢へ架かる橋の左側を四郎治沢へ降ります。崖で50m程杉造林を進み、降りれそうな所を木につかまりながら沢に降ります。


降りて上流を写したものです。右の杉造林を降りたのですが、ヒルが2匹付いています。やはり杉造林が1番危ない。飽和食塩水を持参したので噴霧します。苦しみながら直ぐに死にました。
渓流スパッツはピチピチで隙間が無いので、中に入れないようですね。


降りた地点から下流を。川幅も20m近く壁も低いので明るく平たいナメが続いて行きます。
左岸に丸い穴が並んで、中に木の柱が残っているのでトロッコ用の架橋でもあったのでしょうか。

明るいナメを降って行きます。



広い川幅いっぱいに倒木帯が塞ぎ左岸から乗り越えて行きます。倒木を越えるのが1番大変ですね。



更に大きな倒木帯があり深めの淀になっており、右岸に見える斜面を登って高巻きします。


タイルを貼ってある様なナメを進んで行きます。ナメの部分はほとんど水はありません。


タイルの様なナメは続きます。今回は古道を歩いて上流は通りませんでしたが、川廻しのトンネルもあるとの事で、四郎治沢は高宕渓谷の様な人口河川かも知れませんね。


やがて大きく蛇行している部分に100m以上の断崖が見えてきます。これをU字型に回ると小櫃川の出発点となります。


廻ってもずっとナメです。


左岸に積み重ねた様な、彫り込んだ様な紋様の岩壁。


小櫃川本流が見えてきました。右岸の岩の上を注意しながら進み、浅い小櫃川を渡り滝原の駐車場に戻りました。
楽しく充実した1日でしたね。
冬に行った方は滑って仕方なく、チェーンスパイクを付けたという方もいましたが、今回私は全く滑る事はありませんでした。冬の方が滑るのかも知れません。
沢自体にヒルはおらず、やはり杉造林でしょう。実害はありませんでした。



 

2021年7月20日火曜日

房総土沢(つちざわ)遡行 7月18日

懸案だった土沢を遡行して来ました。ゴルジュ帯は素晴らしかったですね。
滝原から小櫃川を渡り土沢へ入渓します。入渓した所です。
うっかりして1本下流の沢に入り戻って入りなおしましたが。

入渓して素敵な景色が続きます。先月より緑が濃くなっています。

しばらくすると突然雌鹿の死体が。上から落ちたのでしょう、壁は50mありますから。

函で平らな川床が続きます。どんどん進みます。

川床の岩盤が掘れている所。景色が次々と変わり、飽きさせません。
真っ平らなナメ
素敵な函は続きます
しかし、加勢林道工事現場は500mに渡り崩落土砂で埋まっています。以前の方のブログでも上で工事を行っており笛を吹きながら通ったとありましたが。3月に通った方は何とも無かったそうで最近と思われます。
使われる事のない、予算消費の林道工事で残念な限りです。

崖の上にコンクリの橋げたが見え、その上にも土砂がのっています。

土砂が無くなるとまた素敵な峡谷歩きとなります。小さな滝もありますが、危険個所は無く、難なく進んで行けます。

そして念願のゴルジュ帯が先に見えてきます。

オーバーハングの素晴らしいゴルジュです。短い間で激しく蛇行しており、この景観を作っています。川床は相変わらず真っ平らで、労せずして進んで行けます。写真を撮りまくります。

景色が大きく、カメラのフレームに納まりきれません。

素敵なゴルジュを過ぎて、また素敵な函の渓谷を進んで行きます。幾つか二股がありますが右へ進んで行きます。本流と思われる方に進みます。
私は登り上げた稜線にある100年前の古道を見る予定があったので詰め上げましたが、稜線手前は倒木が酷く、地図上の二股の川が分かれている前で左側へ行って四郎治沢へ入るのも一考と思います。

地図上の二股です。当然、右へ行きます。


やがて2m位の大穴のある二股に着きますが、ここは右は凄い倒木で左に行きます。

ここから幾つかの激しい倒木帯を越えます。きつかったです。倒木の上で滑ると、筋肉に凄い負荷がかかるせいか、足がつって仕方がありませんでした。クモの巣も何十回も払いました。

やがて幅1.5mの細いV字渓谷となり、下は釜なので右岸に両手、左岸に両足を着けてクリアしていきますが、2mの幅の所ではそれができずヘツリましたがドボンして胸まで浸かります。

線路のジャリの様な斜面を登り上げます。稜線に古道という情報でしたが20m位下に左側に道があります。右は消えていますが。
左に道を進みます。
「古道から四郎治沢に続く」