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2010年4月25日日曜日

4月25日 浅草岳 途中中止

















































































前夜、小出の小料理屋さんで熱燗の後、美味しい甕の焼酎(鹿児島、士塊の魂だったけ)をストレートで頂いたの(ほんと美味しかった)が効いたのか4時の目覚ましを止めた後6時半まで横になっていました。ピーカンの快晴、眩しい、やる気無し、中止ーーーー。


7イレブンでの朝食後時間は目いっぱいあるのだからと、下見兼ドライブで快晴の中、浅草岳へ向かいます。強烈な陽射し、天気は極端だなーー。
大白川までは今月初めの守門で来ています、そこからすぐに春スキー出発点の大自然館前に着きます。8時1番目の写真、山を削り取って立てた大きなホテルですが1年の内、半分は休業(今日も)、採算完全度外視の田舎に良くある箱モノです。ホテル駐車場に10台、支度中の方もいます。「浅草岳は、そんなに時間はかからないから」との話し。食料は全くなしですが、カロリーメイト3個があります。よし、登る事にします。私も支度して8時45分出発します。
シールを貼りスキーで登行します、2番目の写真、緩い林道を快適に進みます。やがて、3番目の写真、深い沢越しに大きな滝が望まれます、右手前方に浅草岳も望まれます、4番目の写真、望遠で写しました。

更に進むと緩やかな林道は消え、同時スキー跡も消えます。まばらな痕跡を追って斜面を登ります。ツガの樹幹の中を何度も立ち止まり、思案を重ねながら進みます、完全なルートロスです。やがて広い緩斜面に出ます。
とにかく、上部に出てルートを確定させたいので、そこを大きくジグを切って、斜度25度位でしょうか、直登はできません。でもそこにも数メートル、ツボ足の跡があります。


何のことは無い斜面と思っていましたら、トップまであと15m程でハットします、緩斜面と思っていましたがせり上がっています、斜度は30度位、ゲレンデスキーでしたら、また滑走用のセットでしたら、何の問題も無いのですが、今はシールを付けて踵を解放しています。特に私の金具はTLTという、つま先を2本のピンで留めているだけのもので、とてもはずれ易いのです。
はずれたら、滑落です。若干の思案の後、出て来た樹林の中へ戻る事を決意します。


右を山側にして5cm幅で下方へ降り初めて1,5m、右のスキーがはずれました。その瞬間、急斜面でエッジを効かせて角しか雪面に接していなかった左のスキーは私を支え切れず、滑落が始まります。右半身を雪面に全て付け態勢を崩れないようにし、足を下、頭を上にします。ニュートンの法則通り、外れたスキー板と体が同じ速度で落ちて行きます。
鉛直線上の真下に数mの木が見えます。幸い重い圧雪でアイスバーンの氷の様なスピードは出ていません。この木に右足のスキー靴を当ててぴったり止めました。その場所だけ緩めになっていたのではずれた板も止まりました。
この木が無ければ更に何10mも下まで落ちたと思いますが、全て雪面で岩等が無く、大丈夫だったろうと思います。生まれて初めての雪面での滑落でした。30m程の滑落でした、5番目の写真が停止点から上部を写したものです、写真ですと斜度が解りませんが30度位の急斜面です。

止まった木の所はツリーホールといって周りが溶けて穴となっていましたので、シールをはがしたり流れ止めを付けたりの滑降のための準備が出来ましたが、これが何もない急斜面でしたら、またもがきながら、そのまま降りていくしか出来なかったと思います。


滑降準備後、左側へ斜滑降で逃げます、快適そうな斜面ですが1番下は漏斗の様になっており、下のツリーホールからは水の流れる音が聞こえてきます。雪の下が川や滝で、踏み抜いてドボンじゃアウツです。左側に逃げて降りると幅3m程の蛇がうねるような沢となります。クレバスも見えます。慎重に確認しながら、高い所で再確認したりして降ります。そして6番目の写真、緩やかだったルートに復帰します。山行は中止して緩やかな林道を滑走します、本当に快適です。

ホテル前に戻ると直ぐに私の直前に出発したテレマーカーが戻ります。登山道入り口の鐘の所まで行ってきたとの事。
「暖かいので先行者の跡は消えてしまうのだろう。またこのコースは林の中を行ったりするので、解っている人と一緒じゃないと難しい」との事。


生まれて初めての雪面滑落でした。ネットで滑落のケースも見ますが、スキー上級者は急斜面でも平気です。崖の様の所も降りれます、しかしシールを付けての登りでは急斜面では対応できません。今日の私もそうですが、登ってからハッとするケースがあるものと思います。
今日はモチベーションが最初から低くだらしなかったですが、滑落せずに登り切ってルートを確認したら別の結果も出たと思います。


快晴の強い日差しの中、帰路に着きます。大白川で蕎麦営業中の旗を見てお店に入ります。これがJR只見線の大白川の駅で土、日だけ2階で営業との事。大ざるを頼みます、フロアには剥製や写真が飾られ、ムササビのもあります。月初の守門岳で大原スキー場の第1と第2リフトの間で見たのはリスでは無くムササビだったのか、と確認します。蕎麦は近くの五味沢で栽培され農薬も使わず簡単に栽培できるとの事でした。線路を見ながら食しましたが、道路を造るより線路を引くのは、はるかに簡単ですよね、幅2mに満たないし、枕木とレールだけですものね。


帰路も快晴な中、真っ白な越後三山、巻機山を望めます。陽射しが強く当たる顔や手が痛い、黒いズボンが暖かい。がらすきの関越をとばして帰宅しました。写真は後ほどウエブアルバムにアップします。














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