山頂から小笊 |
広河原先のガレ場から |
投棄された大量のワイヤー |
山梨側の雨畑からのコースを登りました。静岡の椹島からですと東京から静岡市に行って、そこから畑薙第1ダムへ、椹島ロッジへの最終バスが15時、行くだけで1日かかる事になります。
ネットで情報を見ますと、カラマツの尾根筋急登について何もありません。眺望も無いし、写真を写しても絵にならないですから。その他の部分についてがほとんどです。
しかし、これがコースの大部分であり核心部です、且つハードです。
4時に出発しましたが他の3名はそれ以前の出発でした。水3Lを持ちます。樹林の中は湿度が高く汗が頭から噴き出します。山の神の祠まではまあまあの登りですが、そこから尾根筋急登が始まります。
皆伐採されて細いカラマツの造林となっていますが、直径1m程の無数の切り株と数100mに渡り、ワイヤーやウインチ、滑車、鋼板、ドラムカンが投棄され山は完全に破壊された状態です。
細いカラマツに覆われ眺望は全くなく、当然ですが稜線に近ずく程急になり、「まだか」「まだかよ」「ほんとかーよー」という感じです。
11時、やっと布引山に着きます、ヘトヘトです。山の神の所で30分朝食でしたが、ここで昼食30分とします、暑い。樹間から緑の南ア主稜線が覗けます。
笊ヶ岳への稜線は鞍部へかなり下がります、か細いツガ系に覆われ眺望は全くありません。1時間ちょっとかかります。ここでもワイヤーが散見されます。
13時山頂、ガスが急速に湧いてきて、小笊の上の富士どころか小笊を見るのがやっとです。写真の後、すぐ全く見えなくなりました。
眺望を楽しむのであれば、幕営で朝でしょうか。鞍部で先行者と会いましたが「3時過ぎに出た、水2、5Lを持ってきたが無くなりそうだ」との事。今日は前日幕営1名、日帰り3名、全て単独男性。椹島からは、いたのでしょうか。
トンボがえりで戻ります、鞍部の登り返しが嫌になります。布引からの下山、急下降。樹林の中に入ると、暑い、暑い。山の神で水3Lは飲み干しました。東側の尾根筋ですから西日が入ってこず、16時を過ぎると暗くなってきます。17時半、広河原に着きます。川の水をガブ飲みします、ここまで来れば一安心。渡った後は、平らで歩きやすい道です。途中、つり橋の所で「ブフォーー」、という鳴き声と逃げる音、熊か猪でしょうか。掘り返しの跡もあり、反対側からは「ピーピー」と鹿の鳴き声。動物は濃いです。
稜線鞍部から笊 |
19時、駐車場に戻りました。15時間の長く、きつい山行は終わりました。山服上下は汗ぐっしょりで臭います。一仕事を終えた感じです。
広河原までは杉造林、それ以後はカラマツ造林。完全に破壊され、眺望は山頂以外ありません。反対側の椹島も似た感じなのでしょうか。
造林のため道は完全に整備されています。一昨年までの傾いた橋も今は立派な橋に付け替えられています。
布引のガレ |
22時半自宅着。
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