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2009年3月30日月曜日

3月29日 男鹿岳 稜線撤退




三百名山でも大変といわれる男鹿岳へ行ってきました。登山道が無く、残雪期か猛烈な藪漕ぎでしか行けない山です。ネットで前情報を集めました。昨年南会津町役場の「案内はできない」とのそっけないメール返信でしたが、ネット情報ですと田島側からは行方不明者が出ているそうです。
朝5時50分1番目の写真のゲート前を出発します(写真は帰りに写したもの)。「よそ者は入るな、オートバイも入るな」等の看板の理由は下山途中で解りました。

2時間半の長い林道歩きです。奥に山葵田があるため除雪や整備はきちんとされています、半分程で雪が残り始めシールを張ってスキー走行します。昨日の物と思われるタイヤ跡と足跡があります。
昨日先行者の足跡はやがて林道を離れ川を渡り尾根に取り付きます。しかし、すぐに笹藪に阻まれます。右往左往で先行者も苦労した模様です。ここでスキーをデポし壺足(スキー靴だけ)に切り替えます。やや沢状になった薄めの藪に取り付きまっすぐ突っ込みます。50mで笹藪を出ます。疎林帯を登り支尾根筋へ取り付きます。2番目の写真のとおり強烈な藪です。ツガの木が密生し笹が生えている原始の状態です。ルートファインディングしながら頭から突っ込み雪まみれとなり上へ登ります。
コンパス、高度計、GPSとフル装備ですが、あまりの藪に目印の赤紐を持参すれば良かったとの思いも。
降雪も強まり、足跡は帰りには消えているでしょう。スキー登行の予定で藪漕ぎの予定ではなかったですから。

稜線近くは急登、四つん這いで登ります。取り付きから1時間半で1220mの稜線へ3番目の写真は稜線から男鹿岳方面を写したもの、ガスと雪で視界はありません。昨日から30cm位積もった様でラッセルとなります。
簡単な食事をとった後、進みます。稜線はいったん下りとなり降りて行きます。しかし、降雪はさらに強まり5m先も見えない位です。あと2時間程でしょうが、午前10時半ここで中止を決めます。

降りは、さすがに早く半分以下の時間でスキーデポ地点へ戻ります。担いで川を渡り林道へ戻ります。
そこからシール走行を開始した場所までスキーで滑走します。すぐに終わりザックにくくりつけます。
歩き始めてC放牧場地点で登って来る釣り人と会いました。

この方の話しによると、地元横川の山王わさびの山葵田があり、盗まれてどうしようもないため、ゲートを作り立ち入り禁止にしたとの事です。その他不法投棄、盗伐採も多い様です。
登山者には藪の登り自体がきつい上、さらに5時間のハンデはきついものです。

13時半ゲート前の車に戻りました。稜線から上は猛烈な雪ですが下は晴れ間も出ているくらいです。ただ気温は0度位でしょうか。国道400号へ出て蕎麦屋に入ります。那須塩原でスタッドレスのレンタカーを返し、愛車で帰京しました。






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