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2022年12月22日木曜日

2022.12.20 鋸山 岬突端まで その4

ずっと石切り場跡は注意深く見ていましたが、広場から登り気味に行った逆階段状に掘られた石切り場跡の奥にネコ車はありました。


交換された小さくなった使用済みの松の木の車輪も奥にあります。


滅茶苦茶な逆階段掘りです。何時崩れてもおかしくない。


右手前に白い円筒形のポールがあったので、この石切り場跡自体はそんなに昔では無いのかも。

この石切り場跡の下がすっぱりと何10mも両側共切れ落ちた石切り場になっています。6、7m幅の尾根筋が残されています。そこを慎重に下って行きます。やがて右に巻くように平地に着きます。


そこに高さ60mの大きな石切り場跡が。高さ30mのトンネル状に掘られています。手前にもトンネルがあり、周回できます。




手前はコノ字状に掘られています。


トンネルが2つあって周回できます。降りてきた尾根筋はこの上です。壁の様に残されているのです。

東側へ幅7、8mのトラック道があるので行きます。下に鋸山有料道路が見えます。砂防ダムも。これで迷っても有料道路に降りればよいので一安心です。ジグを切ってトラック道は登って行きます。そして150m四方もあるだだっ広い広場に出ます。猪の掘り返しが凄い。


そこには高さ80mの垂直の石切り場跡が。段上に稜線までの80m位の石切り場もあります。鋸山で最大の石切り場跡でしょうか、見事な物です。

山さ行かねが氏の唖然丁場よりはるかに巨大です。

手前に島状に残されていますが、コノ字型になっています。80mはある岩盤の前に高さ6mに台形に石が残されています。トラックを着けて石を積み込んだのでしょうか。


島の後側です。


見上げます、まーー見事な物です。上に青のカバーをかけたロープが下がり下にリングがあります。何だろうと思いましたが、後からロッククライミングのものと解ります。


トラック道は更に奥に続いているので進みます。


そして今日の探索は唐突に終わります。鋸山有料道路に出たのです。広い有料道路が九十九折になってますので、トラック道は完全に消滅しています。

残土が積み上げられ、車が入れない様にされています。右にロッククライミング禁止の看板が。

有料道路を降ります。しばらく下がった所にトラック道がありました。次回探索とも思います。山さ行かねが氏の唖然丁場に続いている感じです。猪の箱罠が置かれていました。

料金所で何か言われるかと思いましたが、会釈をされます。ちなみに鋸山有料道路は二輪車と歩行者は禁止と看板がありました。


ヤマップのログです。有料道路に出た所で終了しました。稜線トンネルをくぐった所でスタミナモードにしたので、その後は不正確と思います。

国道を歩いて海浜プール駐車場へ戻りました。明鐘岬の狭いトンネルを歩くのは嫌でしたね。

この日は快晴で見晴らしも良く、伊豆大島も雪の富士もきれいでした。途中にいろいろあったのですが、電池が無くて写真を撮れなかったのは残念でしたね。


 

2022年12月21日水曜日

2022.12.20 鋸山岬まで その3

石切り場の奥に残されたネコ車



 ネコ車の石切り場の下に、高さ60mの石切り場に高さ30mのトンネル

前回、12月4日で概ね探索したと思われましたが、ネットに稜線下のトンネルから岬と反対方向に戻った所に数10年前のネコ車、高さ30mのトンネルを有する巨大な石切り場跡があるとの情報があり、行って来ました。

今回で4回目の岬方向となります。何時も通り海浜プール駐車場に車を置いて旧登山道に入ります。

稜線手前80mで岬方向に入ります。しかし、しばらくして行き詰ります。「あれっ、あれっ、前はどう行ったんだろう」としばし考えます。4回目ですが、迷路の様です。

旧登山道から右に入って行く。解りやすいです、このちょっと曲がった木が目印です。


土の崖の下方には行かず、崩落した岩の上を登って行きます。


巨岩で埋まった石切り場跡に出ます。隙間は何mもあり危険です。


後側は20m位垂直に落ちています。 


後の左側が尾根筋状になっており、慎重に進みます。左側を見ると行けそうなので、木や根をつかみながら降りて行きます。


あーーっ、崩落で切り通しが埋まった一つ目の石切り場跡でした。今日は崩落した岩石を乗り越えて石切り場跡に入って行きたいと思っていましたら、期せずして入った事になりました。

石切り場は完全に巨岩の崩落で埋まっていました。


切り通しの反対側です。道状になっており、ここから石を落したのでしょう。


次の石切り場跡の切り通しです。前回も入っているので、今日は入らず進みます。


前回は高さ10m位の石切り跡が100m続くの壁を、4m位の高さの木の根が這った所を石切り跡に登り上げたのですが、今回はその手前であっさりと登り上げてしまいました。


ネットにも上がっている、私も上げたトンネル手前の石切り場と水平にある切り通しです。


2つ目の切り通しです。直ぐに稜線下トンネルに着きます。



金水色が美しい。ここも両側とも上の方から3段くらい内側に掘ってあり、クラックも入っており、何時崩落してもおかしくはありません。

保田側に抜けたところです。



セルフで1枚。出発した時にスマホは70%位の電池残量でしたが、ここで30%になり携帯電源で充電と思います。

ここで大失敗。中華製の1万mlaの電源の口はCの前の型だったのです。私のXperiaの口はCです。そうアダプターが必要だったのです。

写真もGPS地図も時計も、全てをスマホに頼っている私にはダメーッジです。直ぐにスマホをスタミナモードの省電力にします。ヤマップの地図から、「軌跡が正確になりません」のメッセージが出ますが仕方ありません。

岬へ向けて進みます。前回見た所は解っていますのでパスしてどんどん進みます。やがて左側が落ちている土の斜面に着きます。1cmの細いロープが下がっています。ネットではこれをつかんで先に行ったともありますが、私には憚られます。上下に移動して探りますが駄目です。

稜線まで10m位で木がまばらに生えています。どんなに崖でも木が生えていれば大丈夫です。木や根をつかんで稜線へ登り上げます。前回金谷側から進んでいった稜線です。

進むと直ぐに前回引き返した図根点の杭の所に出ます。進んでその先を探りますと5mの岩壁があります。ちょうど中間に10cm位の木が生えており、その木を2段階で利用して下に降りました。進むとネットにあったコンセント型に掘った跡もありました。そしてその先の稜線は平らな10m位の広場になっており金谷側にも保田側にも行けます。金谷側にちょっと行きましたが、何もありませんでした。

馬の背状になっている細い稜線を岬に進みます。1mから2mですが木が生えているので、まー安心です。


岬のトンネルの上です。下に国道と喫茶店岬の入り口が見えます。落石防止ネットの杭が1本打たれています。

広場の所まで戻って保田側の岬の方へ進みます。


岬下の国道のトンネルを出た所の上です。落石防止ネットのワイヤーが何十本も杭で岩盤に打たれています。

戻って降り気味に進みます。小さな石切り場跡が続きます。

ネットにあった水の溜まった石切り穴や、更に進んで行くと石垣が根元に積まれた大木のある大きい広場に出ます。ここに人家や社があったのでしょう。石垣や道跡が多く見られます。真新しいハッサクの半身やビール缶が落ちており、人は入っている様です。

電池が無いので写真は最低限しか写せません。

その4に続く








2022年12月7日水曜日

2022.12.04 鋸山岬突端まで その2

トンネルまで戻ります。トンネルの向かって左側に高さ10m位に凹型に掘った部分があります。作業場だったのでしょうか。


60cm四方の容器型に掘った石が残っています。


金谷側は直ぐに稜線に上り、しばらく進むと高さ5m程の石切り場となります。他は真っ平らに掘っているのに、ここはジグザグですね。とても低いですし。左が保田側となります。




上の位置からの動画です。右手に見える東京湾を。


直ぐに稜線突端に着きます。そこに初めて見る図根点(ずこんてん)が。市町村が国交省の基本杭に基づいてより正確な地籍調査のために設置する物です。
この先は30mの絶壁です。30m程戻って下に降りれますが、降りてもしようがないので戻ります。


トンネルまで戻りました。さて下山します。来た道は危なくて大変なので、前2回に使った樋道(といみち、石を降ろした道)を降りる事にします。
トンネルの金谷側は広い土の斜面になっており、ジグを切って標高を下げて行きます。
標高を何10mか下げた所で横へ、来た方面へ進みます。


こんな感じの所を、行きやすいと思われる所を進んで行きます。とにかく目印や標識は一切ありません。自分で判断していきます。
平らでは無く、うねっているので行って、ダメな所は上下どちらかへ動くか、戻って来る事になります。


進んで行って振り返った所です。石を切った跡です。この壁の様になってる切り方は岬近くに多いですね。


樋道は片側が石を切った道でしたので、その石壁を目指します。それらしきものが前方に見えます。その前に沢状の急斜面があり、木や根といったつかむ物がありません。
何とか渡ります。しかし樋道ではありませんでした。もっと先の標高も上の所だった様です。
探して進むのも大変ですし、沢状になって傾斜もさほどではありませんし、標高を下げているので崖は無いだろうと判断し、ここを降って行きます。

途中、右側に樋道の石壁ではと思えるところが見え、登って行きますが違いました。下部は前が見えない猛烈な藪漕ぎとなります。


やがて藪の薄い所が見えて行きます。振り返った所です。


その藪の薄い所に前回も見覚えのある赤い境界杭を見つけます。ここから傾斜は緩くなって、下がって行けば昭和時代の幅10m位の道路跡に出るはずです。


背丈以上の藪を漕いで進んで行くと、道路跡に出ました。
これで先の見えない部分は終わりました。後は道路跡を歩くだけです。ここでヘルメットを脱ぎます。


藪にならないのはトラックに踏み固められているからでしょうか、除草剤が撒かれたからでしょうか。
道路跡を進んで行くとカフェ岬前の国道に出ます。後は国道を歩いて行くだけです。


途中の岩礁帯にウミウが何百羽もいます。
陽射しの中を海浜プール駐車場に停めた車に戻りました。


ヤマップのログです。行動中は機内モードにしていますが(それでもGPSは作動します)、しょっちゅう画面確認をしたせいか、電池は30%になっていました。ヤマップ作動中は電池の消耗が早いと思います。もちろん別に携帯電源は持っていますが。

楽しい探索でしたね。これで鋸山の探索は完了しました。



 

2022年12月5日月曜日

2022.12.04 鋸山 岬突端まで その1 

金谷側と保田側の稜線下のトンネル


懸案だった旧登山道から稜線を岬突端までを、3度目で行って来ました。

海浜プールの駐車場に車を停めて、ロープウエー入り口を過ぎて進みます。第2駐車場手前を右に行きますと、東大地震研究所の建物の前に旧登山道の階段があり登って行きます。


苔蒸した階段を登ります。バサッ、バッサッと音がします。鹿かと思いましたら、10数匹の猿でした。


後ろ姿望遠です。鋸山で猿を見るのは初めてです。木の葉でしょうか、何かを食べています。

石の階段を登って行きます。南房総は温かい。極寒仕様アークテリクスアルファSVジャケットでは暑い。脱いで毛のアンダーウエア1枚になります。


稜線手前80m位の分岐進入点ですが、稜線のマツダランプの標識を見たくて稜線へ進みます。


ホウローの標識。ググると東芝系の電球会社で、登山部があって一昔前に関東各地に標識を置いた様です。ホーローなので朽ちず、きれいに残っています。子供の頃にホーローの洗面器やヤカンをよく見ましたが、最近は見る事はなくなりました。


稜線から館山方面の景色


さて、分岐まで戻って岬方面へ進みます。石切り場跡の石壁が続きます。80cm幅の道様が続き進んで行きます。右側は落ちるとアウトの崖です。


切通があって入って行くと石切り場跡があります。逆階段状に掘っているので、崩落が激しく大石で埋まっています。


石切り場跡は金水色で美しい。岩の色と最初は思っていましたが、後から地衣類が貼り付いたものと解りました。


激しい崩落が続きます。これは下が10数mの切通が埋まったものです。隙間から落ちるとアウトです。これが幾つもあります。


激しい崩落の後に草木が生い茂ってますので、立ち入り困難な所が続きます。

また下方は土の崖で、木や根をつかんで3点確保で進みます。


石切り場からの切通ですが巨大な岩の崩落で埋まっています。


切通しが埋まったものでしょう、数m降りてまた上がって行きます。

洗濯板を横にした様に、畑の畝の様になっていて先が見えずルートファインディングに手こずります。


2つ目の石切り場跡の切り通しからです、金水色が美しい。


逆階段状に掘っています。


この下にも更に奥に掘っています。実際に見ますと金水色がとても美しいです。


切り通しを戻って進みます。珍しい石切り場に対して水平に切り通しがあり進みます。右に階段状に切ってあります。



石切り場跡を水平に進んで行きます。

高さ10m位に石切り跡がずーーっと何百mも続いて行きます。80cm幅で下は歩いて行けますが、右下は切れ落ちていてます。岩盤も浸食されて海綿の様になっています。

進んで行きますが行き詰ります。振り返ると40m手前が4m位の高さで太い木の根が這っています。ここしかないと思い戻って登り上げます。


図星ーー、ばっちり石切り場跡に登り上げます。水平に続く切り通しを進みます。



石切り場が続き水平な切り通しを進みます。

直ぐに、念願の稜線下の金谷側と保田側のトンネルに到達します。


金谷側は更に続きますが、後で行く事にしてトンネルを保田側に抜けます。



トンネルを保田側に抜けた所です。

ここも面白かったです。高さ80m位の石切り場跡なのです。昭和時代の機械掘りでしょうねー。

動画はサイズオーバーでアップできません。

ここから保田側を岬に向けて進みます。金谷側の様な崖では無く、やや緩い斜面です。

石を重ねた樋です、50度位の急角度です。この上は岩盤を樋に削ってあります、70度位。ここを稜線に登り上げます。


登り上げた所から館山方面。


登り上げて稜線を振り返ります。トンネル上の部分が垂直に何10mも掘り下げているので稜線を進んでくるとここでアウトとなりますね。

先は進めず降ります。


戻って岬へ進むと20m位のまっ平らな台上の切り跡。


上部は浸食で海綿状になっています。


こんな感じの稜線下20数mの高さの単調な石切り場跡が続きます。岬手前で戻ります。

トンネルの所から保田側を東側へ進みますが単調な石切り場跡が続き数百m行った所で戻ります。

トンネルをくぐり、金谷側を岬に向けて進みます。直ぐに稜線へ上がります。



稜線へ上がって振り返ると石積みの樋があります。昭和後半はリフトで降ろしてますので、樋は百年近く前の物でしょう。

その2へ続く