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2013年7月7日日曜日

7月6日 会津朝日岳 登頂

山頂から叶の高手、真ん中が熊の平。


人見の松手前から樹幹越しに眺望が、街はガスの下。

6日4時に起き、自販機で水を買い只見駅から登山口へ向かいます。街は深い霧に覆われています。先週のこの先云々の立て看板まで行きましたが、ガスに覆われ眺望が無いのに登ってもとモチベーションが下がります。国道まで戻りガスで湯を沸かしアルファ米とフリーズカレーの朝食にします。アルファ米を食べたのは久し振りです、まずい。最近の米が美味し過ぎますからねー、もうアルファ米は食べたくない気分です。
人見の松から一挙に眺望が広がる。
熱いお茶と思い自販機をあたりますが、冷たい物オンリーとなっています。

林道の立て看板 の所まで戻ります。今日はレンタカーのマーチですので、行ける所まで行ってみようと思い慎重に林道を進みます。
かなり進んだ所で、林道の流失地点に達しますが土砂が盛り固められ復元されています。
 

人見の松から浅草岳、右のガスの下が只見の町
 車を降りて50m程歩き様子を見ますが行けそうです。大きな石交じりの土砂で固めてありますのでのろのろ運転で進みます。また舗装の旧道となり、しばらく進むとまた同じ様に補填されています。
ゆっくりと進み橋を渡るといわなの里です。
予想外でした、林道は復旧していました。

いわなの里に2台停車しておりプリウスには小柄な老女がおり、聞くと「私は残ったが主人は午前4時に出発した」との事で、登山口までの様子も聞く。
林道を更に先へ進むも倒木に阻まれ引き返します。やはり車はいわなの里に置いた方が良い。数10台停車のスペースはあります。

着替えて5時50分出発します。林道を詰めると登山道の看板があり石で覆われ尽くしています、車の乗り入れはできません。
川を渡って左岸に取り付き進みます、かなりの間、杉造林の下を進みます。20分過ぎると道は50cm以上の下草に覆われ始めます。
ズボンが濡れまくります、ガスは晴れ曇天ですが、湿度が高く暑い。睡眠不足でスローペースを心がけます。
やがて川を渡って右岸へ、赤テープが無ければ見落とします。

昨年300名山の最後の1つとして登り、「激ヤブで撤退した」との方は道をロスしたのだと思います。ひざ上までの下草漕ぎはあっても藪漕ぎは皆無でした。
右岸を進みまた左岸へ渡って樹林を進むと三吉ミチギの水場です。冷たく美味しい水筒を満タンにします。ここから植生がかわり下草がなくなり落ち葉が覆う登山道となります。
ゆるやかな登山道を淡々と登り人見の松に着くと眺望が広がります。

人見の松で、姫小百合。今年初めて。
特徴の無い山々ですので同定は難しいのですが二岐山だけははっきりと解ります。

更に叶の高手を越すと朝日岳とご対面です。
2本のオオクロベの木は1本は5m位から折れており、1本は枯れていました。
ここで朝4時に出発したという方と会います。
70歳位とお見受けしましたが元気です。

ここから下って平らな熊の平を過ぎると青い屋根の避難小屋です。休憩の予定でしたが高いブナに囲まれて眺望が無いので通り越してから休憩にします。叶の高手から雪渓までは樹林の中を進むので眺望は無くなります。


山頂から南方面

雪渓に着くと道は雪渓の下に消えています。ネットでは雪渓を進んだという方もいらっしゃいますが、私は避けて右側を進む事にして境目を進んでいきます。
そして右端を上がった所で、上から4、50mのロープが1本垂れ下がっているのです。
濡れて滑る草付きを上まで上がると、7人位の下山してくるパーティーに会います。
「ところどころ赤テープを巻いてきた」との事。

稜線手前ですので急な斜面です。滑りますので草の根元をつかみながら、草が倒れているのを目印に進みます。汗ぐっしょりとなり稜線へ着きます。写真の様に明白な道と赤矢印があり、左へ進みます。

稜線到達点から最高点。
 すぐにロープがあって急降です、そのまま南北に走る稜線を進むと、なんと道は真下に向かっています。

稜線に到達した所の左の高点に戻り、ガイドブックをコピーした簡易地図を見ても簡易すぎて用を得ません。
辺りを見回しても此処より高い地点は見当たらず逡巡します。標識等は一切ありません。

電池切れとなっていたGPSへデジカメの電池を移し起動します。TOPOの登山地図が落としてあり山頂は北を示しているので北に進みます。

稜線手前の雪渓、本来の道はこの下です。
 11時10分、ありました、ネットで何度も見た山頂方位版が。360度の眺望です、高曇りですが地平まで見通しは効きます。

田子倉越しの浅草岳、残雪の守門が目立ち、どこまでも山々が連なっています。
20分程滞在し下山します。
雪渓下で水をとりインスタントラーメンと思っていましたが土の上を流れて来るので濁っており、諦めます。

水筒の水を使うと飲み水が無くなります。1Lで良いかと思いましたが2Lを持ち歩かないとだめですね。ちなみに水場は三吉ミチギ1か所しかありませんでした。


叶の高手で朝日岳とご対面。中央雪渓の右を登りました。右端が山頂。

12時過ぎると気温も上がり暑い。暑いのと空腹でペースが落ちます。何度も汗を拭いながら14時15分水場に着きます。冷たい水をがぶ飲みした後、湯を沸かしインスタントラーメンの昼食とします。旨い、塩辛いスープが沁みいる様です。
体が汗臭い自分で嫌になる位に。

樹林の中を下降していって3度ほど渡渉して登山口へ戻ります。
とにかく暑い、体温が上がって渡渉の際に頭を川に突っ込みたい気分です。
下山は暑かったなー。


下草に覆われた登山道

水場からは花の写真を写したり、ゆっくり進みます。こげ茶色の動物が草の中を脱兎のごとく逃げていきます、鹿でしょう。

15時50分だったでしょうか、車に戻ります。

今日は4時発単独1名と、1パーティでした。

只見町広報では入山禁止ですが、林道は回復しており、登山道も修復マーキングがされており、困難箇所はありません。

前述の方のホームページで藪漕ぎや困難箇所を想定していたのに、拍子抜けでした。

登山口からすぐ渡渉、左岸へ

200、300名山を経験されている方であれば、楽な部類に入るでしょう。


只見の旅館2軒に電話しましたが断られたので、季の郷むら湯で入浴後、駅前の山六食堂で生ビールと天ぷらやカツの宴の後、車中泊で翌朝東京へ戻りました。




廃棄されたいわなの里


除去された土砂と補てんされた林道
山頂から只見湖越しの浅草岳

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