集落から見上げた立岩 |
去年12月にふもとの旅館に泊まりながら道路凍結で中止した群馬県南牧村(なんもくむら)の立岩に登ってきました。
行くたびにそうですが、集落の道路を進んでいる時に、突然に立岩が見えるのは「おおっ」という感じです。
登山口までは舗装されており、車高の低い車でも問題なく行く事ができます。先着1台。
着替えて8時20分出発します。
登り始めて直ぐ、1mの高さの石垣が何段も現れます。今は25cm程の太さの杉が林立していますが、昔は段々畑で、この山奥に人の暮らしがあった事を偲ばせます。
忌まわしい杉造林の中を、ゆるゆると登っていきます。道は良く踏まれています。
やがて支尾根筋の直登となり、トラロープが下がっています。数10mでしょうか、
それが終わると岩峰の間のガレ場を、鎖をつかみながら登る事になります。ここしかコースは無いという感じで、突き当たると右に岩峰を登っていく事になります。
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幅30cm位、斜度40度位。鎖が固定されています。初心者がいた場合はカラビナで確保が必要な場面です。
斜めに巻くように登って土の斜面を登ると、稜線鞍部となります。稜線はほとんどが木で覆われ眺望はありません。
東立岩方面に薄い踏み跡があり、行ってみます。立岩は集落から見上げると大きな2つの岩峰に見えますが、実際は稜線は小さな岩峰の集合体です。そして木が生えているため眺望はありません。
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説明を追加
その東へ1つめでしょうか、岩峰から写した西へ2つ目の岩峰です。雲が沸いて吉田博の版画の様な1枚です。奥のとがったのは行塚山です。
そして直ぐに樹間から下に集落が見えます。進んでいきますが小さなピークの連続で、ものすごいアップダウンです。木が途切れて、眺望がある所で、次の大きな岩峰はあと1時間かかりそうです。さすがに東立岩では無いと気付きました。
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その地点から東の稜線 |
東立岩と思われる地点から集落を望む |
西へ向かうのも、小さな岩峰を巻いて進む感じで、その岩峰が立岩かとも思います。標識は無いので若干の不安感もあります。広い樹林帯の稜線となり斜面を登っていきますと、1人がやっとという細い木の無い稜線となります。眺望が開け「おおっ」と声がでます。
眺望が開けた所からの集落です。南側半分に眺望が広がり、この日1番の眺望でした。遠くに両神山も見え西側も山々が連なります。そう遠くない所に日本で海から1番離れた場所と呼称する地点もあり、山々の中という感じです。
1人がやっとという細い稜線を10m位進みます。この地点は鎖が張ってあります。
しばし進むと立岩山頂標識があり西側だけ眺望があります。稜線の続きでピークという感じはありませんが。行塚山が特徴的です。
パンを齧ったあと下山します。降りていきますと直ぐ左後ろ下に戻る感じとなります。
標識が無ければ絶対に解らないで、真っ直ぐ行ってしまうでしょう。
左に巻いて立岩山頂の真下に行く感じとなります。岩峰付け根には岩屋が口を開けています。
進んで行きますと写真の岩峰となり鎖が垂れています。私はこれを登山道では無く、見晴台の様なものと判断したのです。左に巻いていく道がありましたし。
岩峰の付け根を二百数十m巻いたでしょうか、道は無くなります。
鎖が垂れている地点まで戻る事にします。やはりこの壁の様な岩峰を登るのがコースでした。細い稜線が続きます、風が心地よい。
やがて稜線を離れ、杉造林の中をジグを切って降っていきます。
しばらく降っていきますと右手に100m程の断崖の下に威怒牟幾(いぬむき)不動が見えます。行ってみます。断崖はオーバーハングになっており雨の様に水が降っています。
不動から上を見上げる |
威怒牟幾不動 |
問題の標識、別に一本あります。 |
川沿いに40分ほど行くと登山口に戻りました。登山中は誰とも会わず静かな、そして面白い登山を楽しみました。
着替えて南牧村三名滝を見に行き下仁田へ泊りました。
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