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2012年10月13日土曜日

10月13日 霞沢岳 中止

BT横の梓川から奥穂、
八右衛門沢を詰めて行きたいのですが、直近ネットを見ると時間が無くて霞沢岳には行かず徳本峠へとあるので、ピークハントしなければならないのでテントを持って徳本峠からの予定で行きます。夏なら最悪ビバークでも良いのですが今は雪の心配もあります。

12日は早めに出発したかったのですが、下肢の静脈瘤のCTスキャンが16時から入っていて18時出発となります。ちなみにCTは磁気共鳴なので耳栓をしていても物凄くうるさい。

22時前に沢渡第4駐車場に入れて仮眠、ところが3シーズン用のシュラフだったので寒く

BT横の梓川から河童橋
 て寒くて全く寝る事ができません。
せめて冬用の下着持参ならまだしも、幕営を諦めます。

4時起床、着替えて湯を沸かしインスタントラーメンの朝食を摂り、のんびりします。その間にも続々観光客の車が入ってきます。

市営駐車場は1日500円、シャトルバスは1,200円。タクシーは1台4人で3,200円。
ま、しょ場代ですね。
バスで上高地BTへ行き案内所で徳本峠小屋の電話番号を聞き、電話します。


奥穂アップ、平らな所が奥穂、サイの角の様な所がロバの耳。
ジャンダルムは見えませんね。
今日の宿泊を願い出ますが、「土曜日ですので既に満員」とあえなく却下。
空振り三振の感じですね、どんまい。


霜でBT付近の建物やベンチは真っ白です。食堂や土産物屋は6時から営業してますので、ネットで話題のかっぱ焼きを売店で頂き、2階の食堂でホットコーヒーを頂きのんびりします。
若い女性の間で話題の「カッパのたまご」というアーモンドをホワイトチョコでオブラードした物を土産に購入します。

BTから梓川沿いに帝国ホテルまで散歩し、八右衛門沢へ向います。ホテルから直ぐです。
花崗岩の真白い枯れ沢で一滴の水もありません。盛んに砂防工事が行われています。
20分位林道を詰めて砂防工事の現場から、ここまで林道はあって工事車両が来ています。少し登ります。そこからは枯れ沢登りとなります。
ここで引き返し、帝国ホテル前からシャトルバスで沢渡駐車場まで戻ります。

松本のロイアルホストで昼食後、高くて量が少なかった。
中央高速で自宅へ戻りました。晴天で諏訪南から韮崎までは山々のオンパレードでした。鋸岳もきれいに稜線が見えていました。

先日の登山で稜線がガスで全く眺望が無かった事を残念に思い返しています。同時に今夏の強烈な暑さを。





http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=zP7rV6FMR7Q

カッパのたまご

2012年10月3日水曜日

9月30日 北ア 朝日岳 登頂

山頂から栂海方面、左最奥が青海黒姫山。右端が五輪山
 3時から目が覚めます、早出の方は出発して行きます。5時朝食の後、明るくなって出発します。
40分ほどで朝日山頂、写真を写しまくります、360度の眺望を楽しみます。

そして下山します、草付きがはるか下まで続き、雪倉越しに白馬が見え、その景色がずーっと続きます。登山道脇には少しですが花が残っており楽しませてくれます。
草付きには一面ちんぐるまの残像、夏はさぞ綺麗だったでしょう。この景色がずーっと続く中を降りて行きます。
灌木の中に入り、幅広い道に当たります。
山頂から焼山と火打を望遠
 が、何と蓮華温泉への道では無く水平道との分岐点です。見覚えのある小屋まで2.7kmの標識が。

山頂まで登り返します、そして素晴らしい景色をまた見る事が出来ます。間違った事が幸運とも思える程。

草付きで休憩します、登りで汗ばむ体が微風を受け心地良い。このまま1時間位居たい気分です。
山頂下の雪田、500m以上。
山頂まで登り返すと、ちゃんと標識は明示されています。完全に私の思い込みです。2時間の楽しいアルバイトでした。

山頂南の草付きと雪倉、白馬
水平線や地平線の見える栂海街道を 進みます。4、50分で稜線から別れ五輪山中腹の木道を巻いて行きます。花々の残像や残った花があり、何度も何度も足を止めて写真を写します。
この辺りがハイライトでしょうか。それからも五輪高原までずーっと続きます。小さな沢や湧水があり水には不自由しません。
振り返ると朝日岳に雲がかかり、曇天となってきます。
草付きの紅葉を過ぎ、11時に池塘の五輪高原の花園三角点の木道で作った休憩所で弁当の昼食にします。
ちんぐるまの残像

五輪山、中腹に木道が見えます
 今日は行き交う人もありません、高原の木道を進みカモシカ坂の樹林帯に入ると眺望は終わりです。
登山道には、につかわない大きな白高地沢橋を渡り、更に瀬戸川橋を渡ると急登が始まります。ここから雨となりカッパを着ます。アヤメ平に着くと一面のガスです。
雨足が強くなり、鉱山道分岐へ。戻ってきたか、という思いです。長いコースでした。

土砂降りとなり15時前、蓮華温泉駐車場に戻りました。



快晴でないと空が青くなく、写真もあまり綺麗ではありませんね。長いコースですが昨日と同様お奨めです、変化が凄い。想像もつかない景色です。
草紅葉

池塘の五輪高原

まつむし草
朝日山頂
ちんぐるまの残骸

山頂から水平道へ降る

2012年10月1日月曜日

9月29日 雪倉岳 登頂

夜明け、蓮華岳が見えてきます。日本海から見ると蓮華の花
の様に見える事からついたそう。
この山が残っていたのはスキーがうまく、山スキー でと考えていたからでもあります。
もの心ついた時には雪の上を転がっていましたから。GW予定が2年程流れましたから。

前日まで小屋泊りかテント泊かで迷います、朝日をベースに雪倉ならテントですが、鉱山道から雪倉経由朝日では、地図時間で11時間です。小屋泊とします。

前日14時自宅を愛車で出発、中央道豊科IC下車、途中白馬村で蕎麦を食し蓮華温泉へ向います。国道ではもみじマークの軽トラが30kmで走っており時間を喰います。そういう時は先を譲るんだよ、じっちゃん。

19時真っ暗な林道を走り到着します。細いですが完全舗装です。シャコタン車でも大丈夫です。

車中泊とし、シュラフの替わりに4年前に山渓の広告で買った「携帯雪洞」という遠赤外線効果でー20度でも対応というアルミ箔製の物を使用したのですが、効果なし。
焼山と火打、左下に雨飾。
 強烈に寒くて殆ど寝る事が出来ません。

29日3時40分起床。着替えて湯を沸かしラーメンの朝食とします。
4時20分、真っ暗な中ヘッデンを付け出発します。テン場までは車道です、テン場へ入る道と直進とに分かれます。表示は無くテン場へ入って行きますが解りません。マップにも記載は無く大きなテントを張っている学生さんの方達にも尋ねますが「真っ直ぐと思いますが、まちがったら御免なさい」との事。直進します、20m先に表示はありました。
30分ロスします。


神の田から鉢ヶ岳、右が雪倉の裾
鉱山道へ木道を、やがて登山道を進みます。踏み跡ははっきりして迷う事はありません。
5時20分から明るくなりヘッデンをはずします。川の右岸を行きます、ネットで崩壊等とありましたが、斜度15度位、高さも15mで全く問題ありません。工事現場によくあるパイプで作った橋を渡るとジグで高度を上げ川沿いに進んで行くという感じです。小蓮華が見えてきます。

ネットでは熊の糞だらけだったとの話しもあり、ヒグマ用のナイフを携帯しますが、古い糞が1つあっただけでした。
5つ、6つもあれば糞だらけだったという事になるのでしょうか。

雪倉岳中腹からの湧水に咲く苔
橋を渡ってからは灌木となり眺望は広がります。遠くに焼山と火打が双耳峰の様に見えます、山行の登下降の際に良く見る事になります。 道は変化があって楽しませてくれます。

事務所跡を過ぎ、池塘の神の田圃へ出ると一気に眺望が広がります。鉢ヶ岳や稜線も見え出します。
雪倉と平行に稜線出逢いまで行きます。細いU字型にぐるーっと遠回りの感じですね。直接雪倉鞍部への道があれば3時間は短縮できます。
何本もの細い沢や伏流水があり、水には不自由しないコースです。
鉱山跡から雪倉岳
これらの流水が終わると標高2,200mの鉱山跡です、今は標識だけで跡形もありませんが。

 この鉱山道コースはとても良かったです。踏み跡は明確で、ちょっと前のネットでは草ぼうぼうとありましたが、そうでは無く上部のザレ場もマーキングがしっかりしており、私が登った時点で危険な所はありませんでした。

ザレも踏み跡があり、15m間隔で赤いマーキングがあり労せずして稜線合流点に達しました、実際は稜線の下ですが。

ザレ場は不明瞭で「熟達者以外は通るな」という山関係者のおごったブログもありましたが。


手前20m位から風速20m位の強風となりカッパ上下を着ます、ちょっと危険を感じる程です。冬用アウターでは問題ありませんが、ペラペラの夏カッパでは対応しようがありません。
鉱山跡から来し方を
 10時50分登り切って稜線で白馬と御対面となります。
稜線から鉢ヶ岳と雪倉岳、巻き道が見える
鉢ヶ岳の裾の灌木に入ると風はぴたりと止みます、ちょうど合流点の辺りが風の通り道なのでしょう。

とにかく森林限界を越えた景色は素晴らしい、常時広がる眺望、岩肌をあらわにした存在感のある山頂 ・・・。先月の東北低山との違いを思い知らされます。

左下の避難小屋手前から雪倉岳
鉢ヶ岳を巻いて越えた所で昼食とします、ネットで評判の尾西のチキンライス。
全然美味しくなかった、鶏肉など確認できなかった。

鞍部の小屋を過ぎ100mで 4輪咲いていたのマツムシ草を写真にとります。「オホン、オホン」という女の子の様な甲高い声、雷鳥でした。今年は初めて見たのかな、若い雄でした。
その直ぐ先に古い熊の糞。熊の行動範囲は広く槍の肩も良く越えているというのが山渓にも載っていましたね。

この登りから冷たい強風にあおられます、この時期、街中は夏ですが高山は0°に下がる事があり冷たい強風が吹く事があります。
夏服にカッパでは骨の髄まで冷える事になり、到着後に頭痛と悪寒で食事も摂れず倒れる様に寝る事になります。
2度程痛い経験があります。
雪倉山頂から朝日、左が前朝日。前朝日稜線に朝日小屋
があります。拡大すると点が2つ見えます。
 冬用アウターを持参するか迷ったのですが、上はミッドウエアを持参、下はやや厚めのクライミングパンツとしました。これにカッパの上下で乗り切ろうと思ったのですが。

喘ぎながら雪倉山頂到着、360度の展望を写真に収めます。シージンオフとなり鉢ヶ岳の所で4人パーティと単独1名と行き交っただけです。
朝日岳まではかなり距離があります、またキレットの様に完全に切れ落ちていますので、大きく巻く事になります。北東側に大きな池塘があり蓮華ロッジも見えます。


冷たい強風にあおられっぱなしで体力を奪われます、頭痛と悪寒で到着後に倒れる様にならない事を祈ります。

降りてくると道は右90度へ進み、間違いではないかとマップを確認します。前述の様に巻いて降りて行くわけです。この辺で風は止みます。
赤男山を巻いて朝日岳に直登と水平道への分岐へ向います。
常時眺望があり振り返ると雪倉越に白馬と旭、左手には剣が見えます。
雪倉下から赤男と朝日、左下に見える道を巻いて行きます。
迫力ある景観
赤男山のガレ場で水を補給します。
水平道中間から雪倉、白馬、旭。素敵な景色素晴らしいコース、
白馬をこちら側から見る方は僅少でしょう。
雪倉からの降りでも体力を消耗しました。

手前池塘から木道となり、分岐を水平道へ進みます。正しくは巻き(トラバース)道であり、結構アップダウンがありこたえます。ガスが上がってきますが、雲海の上に山々が浮かび、また素敵です。崩落して鎖が貼られている所を過ぎるとやっと朝日小屋が見えます。まだあります。

山頂から下山してくる道との合流点へ進んでいると対岸の小屋の前から女将の清水さんが私の名前を呼びます。「はーーい」と答えます。事前予約ですし、17時から夕食ですので待ちわびていたのでしょう、他の方は皆早く着いていましたし。

16時40分、朝日小屋に到着します。手続きをして着替えて50分に夕食となります。
缶ビール1本と共に名物の美味しい食事となります。ほんとは3、4本空けてからゆっくりと食事としたかったのですが。

賄だけで4人、賄場はステンレスできれい。小屋の中もきれいで、やはり女性がオーナーだと違うものですね。万年雪で水が豊富で良く研いだのでしょう、ご飯が美味しい。

先週までは何十人もの宿泊者だったのでしょうが、オフの今日は10人チョイ、来週には小屋終い。半年間、人は来ないでしょう。

食後、皆さんは歓談されていた様ですが、私は寝不足と疲れで直ぐに就寝しました。

素晴らしかったコース、眺望でしたが疲れました。でも本当にお奨めです。
白馬小屋からの先行者は「風は全くなく暑かった、時間の関係でしょう」という事でした。